上写真=58分に同点ゴールを決めた坂井が喜びの表情。5分後に勝ち越され、勝利にはつながらなかったが2得点の活躍だった(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月5日 J3リーグ第2節(@Axis)
鳥取 2-3 岐阜
得点:(鳥)坂井大将2
(岐)富樫佑太、粟飯原尚平、川西翔太
0-2から2得点で同点に
FC岐阜のゴールに迫るシーンが増えていた矢先、15分にミスから先制され、まもなくハーフタイムという44分にも失点。嫌な流れが続いていたガイナーレ鳥取に主導権を引き寄せたのは、大分トリニータから期限付き移籍中のMF坂井大将だった。
前半アディショナルタイムの45+2分、エリア内でFWジョアンデルソンのシュートが流れてきたところに反応し、右足ダイレクトで蹴り込んで1点目。58分にもエリア内でボールが目の前にこぼれると、今度は相手のタックルを見極めて一度持ち出してから、同点ゴールを蹴り込んだ。
自身のゴールに関して「そこまでの崩し、パワーを持って(相手を)押し込めていることは、すごくポジティブに考えている」と語る。セレッソ大阪U-23との開幕戦は控えスタートで、後半開始からの出場だったが、この日は先発出場。「(途中出場でも、先発でも)意気込みは特に変わらない。いつもの自分のリズムでやることだけを意識しました」という自然体のコメントとは裏腹に、立ち上がりから右サイドを中心にパスワークに絡み、相手ボールになれば厳しいプレッシャーをかけ続ける。79分に交代で退くまでピッチを縦横無尽に駆けたプレーには、強い意欲がにじんでいた。
同点ゴールの5分後に勝ち越され、2-3で敗戦。髙木理己監督が「ゲームの展開を見れば勝たなければいけない試合だった」と振り返る悔しい敗戦となったが、坂井は「自分たちの形を作ることはできていた」と前を向く。いくつかの反省点を挙げつつ、ガンバ大阪U-23とアウェーで対戦する次節に向けて「しっかり切り替えていきたい」と言葉に力を込めていた。
現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE