上写真=加入1年目の鳥取でJ2昇格を目指す藤原(写真◎石倉利英)
競り合うも後半に2失点
サンフレッチェ広島と2試合(45分×4本)の練習試合を行なったガイナーレ鳥取は、第1試合の立ち上がりに攻め込まれながらも、徐々に落ち着きを取り戻した。10分過ぎにはFW大久保優がCKから決定的なヘッドを放つなど奮闘し、前半を0-0で折り返している。
だが後半に入って54分、パスをつないで攻め込んでいたところで、3バックの左に入っていたDF藤原拓也のパスがわずかにずれ、広島に奪われて一気にカウンターを浴びて失点。その後も終盤まで競り合ったが、終了直前の89分に追加点を奪われ、この試合は0-2で敗れた(第2試合は1-5で、2試合合計1-7)。
広島の先制点は、ボールを奪った瞬間にボランチのMF川辺駿が一気に前線のスペースへと走り込み、GKとの1対1を確実に決めた。藤原は試合後、「ああいうところでスキを見せたら1本で決め切ってくる、仕留めるところが、やっぱりレベルが違う」と語りつつ、「自分のミスは一瞬、迷ってパスがずれて、取られてしまった。スキを見せないように、もっとクオリティーを上げていけるように、やっていかなければいけない」と反省点を口にしている。
神奈川大から2015年に当時JFLのアスルクラロ沼津に加入し、2017年からはJ3リーグで、計5年間プレー。体を張った守り、利き足の左足から繰り出す正確なキックが評価され、今季は鳥取に完全移籍。J3は開幕が先延ばしとなってきたが、ようやく6月27日にスタートすることが決まった。
「守備も前から積極的にボールを奪いに行って、攻撃的に行くのが自分たちのプレースタイル」と語った藤原は、「どんな相手でも、その良さを出し切れるように、1つのパス、1つの走りのクオリティーを上げていきたい」と決意を新たに。「開幕まであと2週間、突き詰めていきたい」と、さらなるレベルアップを誓っていた。
文◎石倉利英 写真◎石倉利英