上写真=19年も何試合かでゲームキャプテンを務めた可児。新しいキャプテンに就任した(写真◎J.LEAGUE)
「強い気持ちと責任を持って」
2020年のキャプテンとなったMF可児壮隆は、1991年4月18日生まれ、神奈川県出身の28歳。川崎フロンターレU-18から阪南大に進み、卒業後の2014年に川崎Fに加入した。湘南ベルマーレ、ツエーゲン金沢、FC今治への期限付き移籍を経て、18年にガイナーレ鳥取に完全移籍し、新シーズンが3年目となる。
昨年11月に左足の第5中足骨を骨折して全治3カ月と診断され、開幕に向けてリハビリを進める中でのキャプテン就任となった。クラブ公式HPを通じて「J3優勝、J2昇格を成し遂げるため、チームが良い方向に進むために強い気持ちと責任を持って頑張ります! よろしくお願いします!」とコメントしている。
副キャプテンには4人が就任している。MF藤原拓也は1992年12月18日生まれ、徳島県出身の27歳。2015年に神奈川大から当時JFLのアスルクラロ沼津に加入して5年間プレーし、このオフに鳥取に完全移籍した。1年目での副キャプテン就任に際し、「優勝・昇格をするためにピッチ内、ピッチ外、様々な面で貢献できるよう全力で取り組みます」などとコメントしている。
FWフェルナンジーニョは1981年1月13日生まれ、ブラジル出身の39歳。2004年のガンバ大阪加入を皮切りに多くのJクラブでプレーし、14年に加入した鳥取は7クラブ目。16年限りでいったん退団して帰国したが、18年から再び鳥取でプレーしている。「皆さんと力を合わせて目標を達成できるよう、自分の経験やプレーで貢献していきたいと思います」などとコメントし、クラブの悲願であるJ2復帰への強い意欲を示した。
1993年6月11日生まれ、大阪府出身のGK田尻健は、G大阪ジュニア、ジュニアユース、ユースを経てプロになった生え抜き。2012年のトップチーム昇格後、17年途中から18年にかけてツエーゲン金沢に期限付き移籍しているが、このオフに完全移籍で鳥取に加わった。地元のクラブを離れた節目のシーズンに副キャプテンを任され、「これまでの自分の経験を少しでもチームに還元できるように、努力したいと思います」などとコメントしている。
MF上松瑛は1991年9月12日生まれ、京都府出身の28歳。明治大卒業後の2014年に当時関東リーグ1部の浦安SC(現ブリオベッカ浦安)に加入し、18年に鳥取に完全移籍した。関東リーグ、JFL、J3と徐々にステップアップしてきた苦労人は、「若い選手が多いですが、可児キャプテンを支えつつ、みんながのびのびプレーでき、勝利に貪欲になれる一体感のあるチームにしていきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします」などとコメントしている。
2011年にJFLからJ2に昇格するも、13年限りでJ3に降格した鳥取は、J2復帰を果たせないまま、J3での戦いも7年目。『情熱2020』のスローガンを掲げる新シーズン、5人のリーダーとともにJ2復帰を目指すことになる。