上写真=熊本対山形というレベルの高い決戦が待ち受ける(写真◎スクリーンショット)
■J1参入プレーオフ 2回戦
2022年11月6日(日)13時5分・えがお健康スタジアム
ロアッソ熊本 vs モンテディオ山形
■今季J2対戦成績
2月27日 熊本 0-3 山形
得点:(山) 加藤大樹、オウンゴール、國分伸太郎
7月10日 山形 0-1 熊本
得点:(熊)菅田真啓
「いいところを出し合って最高のゲームに」とディサロ
J1参入プレーオフ決定戦に向けた1枠を争うのは、ロアッソ熊本とモンテディオ山形。レギュラーシーズン4位と6位の対戦になった。今季の2試合では1勝1敗。どちらもアウェーチームが勝っているカードだ。ともにボールを大事にしながら前進していくスタイルを掲げるチームが、真っ向勝負で決定戦進出をかける。
「エキサイティングな試合になると思う」と予言するのは、今回もアウェーに乗り込む山形のピーター・クラモフスキー監督だ。「ここまでいい流れできているので、熊本さんをリスペクトしていますが、自分たちのフットボールができるようにしていきます」。リーグ戦の最後の10試合を5勝3分け2敗として一気に6位に切り込み、J1参入プレーオフ1回戦では3位だったファジアーノ岡山を3-0というスコアで下している。その勢いをそのままぶつけるつもりだ。
熊本はレギュラーシーズンの順位が上だから、受けて立つ格好になるが、大木武監督は「実際にゲームをしたら順位はわからない」と一発勝負の怖さを警戒する。「私たちはJ3から上がってきて、卑下することはありませんがチャレンジャーです。歴史や経験を持った山形さんが相手なので、順位が上であってもチャレンジャーですし、戦う気持ちが変わることもありません」と対抗する。
その熊本で、1回戦で同点ゴールを挙げている坂本亘基は、山形の多彩な攻撃に気を配る。「ビルドアップやポジショナルなプレーもあって、縦への速さやクロスも多いのが特長」と山形を分析。岡山戦で開始5分に先制ゴールを挙げている山形のディサロ燦シルヴァーノは、「熊本さんもうちも出来上がったサッカーだと思うので、いいところを出し合って最高のゲームにできれば」と腕をぶす。「相手のストロングは一つに絞れません。つなぐこともうまいし、背後に抜けることも両翼の仕掛けもあって、セットプレーも多彩で、いろいろと脅威です」とこちらもアラートを発している。
クラモフスキー監督は「どこを突いていくかのプランはある」と明かせば、大木監督も「山形さんはゲームを捨てることはしないチームですし、意図のあるプレーで相手ではなく自分たちがどうプレーするかを追求したシーズンだったと思います。尊敬に値するチームで、私たちにとっては非常にうれしいことです。そういう姿勢のチームに対して本当に向かっていかなければなりません」と対戦を楽しみに待つ。
お互いの特長が存分に発揮された「フットボール」の試合での一発勝負へ。11月6日の大一番まであと少しだ。
■J1参入プレーオフ 今後の予定
・決定戦 11月13日13時5分 J1 16位vsJ2クラブ