上写真=8月度のJ2月間MVPはヨルディ・バイスが受賞! 再開試合開始直後のゴールは見事だった(写真◎J.LEAGUE)
横浜FCに敗れても、我々は立ち上がった
――8月度のJ2『明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP』受賞、おめでとうございます!
バイス DFが個人の賞を受賞するのは、あまりないことだと思うので、とても光栄です。ストライカーや中盤など、攻撃の選手が選ばれることが多いですからね。話を聞いたときは、とても驚きました。
――8月の5試合は、アウェーで4試合を戦いました。
バイス もちろんホームでの試合と比べればタフなシチュエーションでした。でもチームメイトと移動するのは楽しいですし、我々はすべての試合に勝ちたいと思って移動しています。それに岡山県は比較的、日本の中央に位置しているので、移動時間もそれほど長くないですからね。
――8月最初の第30節から2連勝した後、第32節ではアウェーで横浜FCに0-1で敗れました。J1昇格争いでの痛い敗戦でしたが、そこから再び2連勝して8月を終え、9月最初の第34節まで3連勝しています。リバウンドメンタリティーを発揮しましたね。
バイス J2はシーズン42試合ですから、すべて勝つことは不可能に近いですし、相手からパンチをもらうこともあります。パンチをもらった後の行動は2つで、倒れたままでいるのか、立ち上がるのか。横浜FCに敗れたのは非常に強烈なパンチでしたが、我々は立ち上がり、3連勝することができました。さらに勝利を続けていきたいと思っています。負けたときは自分たちが成長するチャンスでもあるので、より集中することができました。
――8月で最も印象に残っている試合は?
バイス やはりアウェーでの山形戦です(8月31日、○2-0)。再開試合をすることがフェアだったのか、そうではなかったのか。いろいろな意見があったと思いますが、決まったことですから、自分たちのプレーをしなければいけませんでした。我々が一度勝った試合で、勝ち点3以上を取ることはできませんから、再開試合は失うものしかない。そういう状況でも勝ち点3を取れたのは素晴らしいことでした。もう終わったことなので、これ以上は話したくありませんが、今後サッカー界で二度とこういうことがあってはいけない。選手、コーチングスタッフ、審判員、誰にでもミスは起こります。だからこそサッカーは素晴らしいスポーツであると思っています。
――再開試合は11分、山形ゴール前での間接FKから始まり、何度かリスタートするふりをしてから、河野諒祐選手が河井選手にパス。河井選手が止めたボールを、バイス選手が右上に蹴り込んで先制しました。河野選手がパスをする前に手を挙げていますが、あれがリスタートの合図だったのですか?
バイス そう見えましたか? もしかしたら、そうかもしれません(笑)。もちろん、いろいろなシチュエーションを練習していました。最初に相手が前に出てくることも予想していたので、それをうまくコントロールしてから、我々にとって優位なスペースを作ったんです。
――ありがとうございます。また同じようなシチュエーションがあるかもしれませんから、これ以上は秘密にしましょう。
バイス 大丈夫ですよ。もし同じようなシチュエーションがあったら、やり方を変えますから(笑)。
――再開試合のゴールは右足で決めましたが、第30節・いわてグルージャ盛岡戦(○3-1)では左足でのロングパスで3点目をアシストしました。両足から繰り出す正確なキックで勝利に貢献しています。
バイス 両利きであることは自分のストロングポイントの一つです。両足だけでなく、体全体をサッカーでも最大限に生かしていきたいと思っています。