ジェフユナイテッド千葉のナンバー10、見木友哉が4試合ぶりに先発したのが8月17日の明治安田生命J2リーグ第28節・ヴァンフォーレ甲府戦。攻撃の要の復帰は頼もしい限りだが、試合は0-0で終わった。コロナ禍と負傷の影響で苦しいいまだからこそ、「オレを見てくれ」の自覚で引っ張る。

上写真=見木友哉がボールに触れば触るほど、チャンスは増えていく(写真提供◎JEFUNITED)

「もっと挑戦するパスを出していいよ」

 ジェフユナイテッド千葉に頼りになる背番号10が帰ってきた。見木友哉は8月14日のFC町田ゼルビア戦でベンチに入って途中から出場、17日のヴァンフォーレ甲府戦では4試合ぶりの先発を果たした。

「自分のコンディションは問題ないですし、もっとボールを受けたいと思いますけど、守備に回る時間が多かった。もっともっとたくさんボールをもらえたら、チャンスを作れたと思います」

 甲府はボールを握って押し込みたいスタイルだから、守備で我慢する時間が続いた。しかしそれでも、みすみす相手にボールをプレゼントしてしまうシーンが多かったのが、見木の反省点。

「この前の試合では攻める時間が少なかったし、もっと一人ひとりが持ったときに慌てないようにすべきでした。目の前の相手のプレッシャーに押されるシーンが多かったから、もっと余裕を持ってプレーしなければ」

 甲府に押し込まれる時間が長くなり、そもそもの急造3バックが、終盤には2種登録の17歳の谷田壮志朗、18歳の桑原晃大がピッチに出て、今季のルーキー西久保駿介と10代トリオで組む「超急造3バック」になった。何とか0-0のドローに持ち込んだとも言えるが、それでも最初から攻撃の時間を増やすことはできたという実感も、見木の中には存在している。

「一人ひとりの技術によって余裕の部分は変わってくるので一概に言えないですけど、もっとサポートするしかないと思います。パスコースを増やせば余裕は多少なりとも増やせますからね」

「だから、常に自分を見てくれという話はしています。もちろん、相手が閉めてくると思うので出したくてもそんな簡単には出しづらいと思うけれど、もっと挑戦するパスを出していいよと言っています」

 ボールをくれれば何かを起こす。強烈な自覚だ。

「チームは苦しい状況で、コロナやケガで人数が少ないままです。ユースの選手たちも入るぐらいですから。だから、自分が得点して勝たせなければいけないのはわかっています。自分自身に期待する部分もあるので、もっと自分に期待して、勝負を決定づけられるようにしたいと思っています」

 6月26日の東京ヴェルディ戦を最後にゴールから遠ざかっている。

「そろそろほしいので、次でいきたいと思います」

 次のヴォルティス徳島戦で千葉の最初のゴールを挙げることになれば、チームにとってJ2ホーム通算400ゴール目の記念のゴールとなる。


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