ジェフユナイテッド千葉は7月30日の明治安田生命J2リーグ第29節ファジアーノ岡山戦で、久々に3バックで臨んだ。7試合ぶりに先発した福満隆貴は右ウイングバックで生き生き。走力がより生きる役割を与えられて、好感触を得ている。

上写真=福満隆貴は岡山戦で7試合ぶりの先発出場。生き生きとプレーした(写真提供◎JEFUNITED)

「より人数もかけられる」

 7試合ぶりの先発出場で福満隆貴に与えられたのは、右ウイングバックのポジションだった。

 ジェフユナイテッド千葉は7月30日のJ2第29節ファジアーノ岡山戦で、久々に3バックに戻して臨んだ。4バックと比べて大きな影響を受けるのが、最終ラインのサイドのポジション。4バックでは右サイドバックを務めることもあった福満はこの試合で、ウイングバックとしてやや前に立つオリジナルポジションに立った。

 守備でも攻撃でも、そのメリットを生かそうとした。まずは守備のこと。

「4-4-2と違って後ろが5枚になるので、守備の明確さがより出たと思っています」

 最終ラインでピッチの幅を5人で担当することで、「持ち場」がよりクリアになる感覚だ。攻撃でも同様。

「サイドにボールが出たときに思い切ってチャレンジできて、やりやすかった」

 4バックのサイドバックであれば、攻め上がった背後がセンターバックの2人しかいないので気になるが、3バックのウイングバックなら後ろが3枚残るので、遠慮なく仕掛けることができる。縦へのスピードとパワーでダイナミックに迫る福満にとっては、その特徴をより生かしやすいポジションかもしれない。

 その攻撃で印象的なシーンがあった。21分、風間宏矢の右からの折り返しに、小林祐介がヘッドで合わせたボールが左ポストをたたいた惜しいシーン。福満が右サイドで受けてから空いたスペースへ持ち運び、右の裏へ送って風間を走らせたところがきっかけだった。39分に田口泰士がミドルシュートを放ったのも、右から風間を壁に使ってワンツーで中に入った福満のラストパスからだった。

 だが、55分の失点シーンでは逆サイドからのクロスに対して、目の前のギャップにチアゴ・アウベスに潜り込まれてヘッドで決められた。77分にチアゴ・デ・レオンソが決めてアウェーでドローに持ち込むことに成功したが、久々の3バックで得た感覚は次のザスパクサツ群馬戦に生かしていく。

「今週は最初のミーティングで、システムが戻ったことでこれまでにやっていたことを思い出すことができて、いい1週間でした」

 準備に充実感を匂わせる。この日のように3バックの右に新井一耀、右のボランチに小林祐介、右のシャドーに風間が入れば、それぞれとの関係性がポイントになりそう。

「サイドの手応えはより人数もかけられるし、自分の特徴は出やすいと思っています」

 好感触だ。


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