上写真=秋山陽介が「つながり」を意識してプレーする(写真提供◎JEFUNITED)
「つながりの部分では意識しています」
横浜FCに0-4というスコアで大敗してから、2週間。予定されていたヴァンフォーレ甲府戦が新型コロナウイルス感染症の影響で中止(8月17日に代替開催)されたことで、じっくりとチームを高める時間を手に入れた。秋山陽介はその時間を、こう振り返る。
「チームとしてのやり方で共通理解を持つように話し合いながら、高めてきました」
成果があるかどうかは試合をしてみなければわからないが、「話し合いながら、試合でしっかり出せる準備は一人ひとりができています」と準備万端であることを強調した。
仕切り直しの一戦は、ファジアーノ岡山が相手だ。前節は首位だったアルビレックス新潟を逆転で退けて貴重な勝ち点3を奪っている。
「前線に強い選手がいて、そこに当ててきたあとのセカンドボールを拾って速い攻撃を仕掛けてきたり、両サイドには技術のある選手がいます。ハイボールを使いながら、トランジションの強度が高いチームだと思っています」
ボールを奪うか奪われるかで、勝負の流れが行ったり来たりするゲームになりそうだ。
「攻守の切り替えは相手の強みなので、そこで上回ることができれば主導権を握れます。相手が狙ってくるボールに対して、セカンドボールを含めて反応していければ、自分たちの時間が長くなると思います」
セカンドボールの拾い合いで優位に立てれば、主導権を握れる。相手にボールがなければロングパスを警戒する必要も少なくなっていく。
「つながりの部分では練習でも試合でも意識しています。そこは変わらずにやって来ていると思っています」
奪ったボールを味方でつないでいくこと。守備の局面で連携してつながり合いながらサポートしていくこと。「つながり」がほどけなければ、岡山が自慢にする推進力にもきっちりと対抗できる。
3バックから4バックに変わり、ウイングバックからサイドバックへと秋山の役割も変化した。だが、「守備で穴を開けないのは大前提で、得点に絡んでいくことはどんどん増やしていければ」と得意の攻撃に積極的なのは変わらない。4バックのほうがベースのポジションが低いから、ゴール前に入っていく回数は減ったかもしれない。だが、シュートの意欲は増すばかり。
「まだそんなにシュートは打てていないですけど、危険な位置に入っていけるタイミングや味方がパスを出せるとき、こぼれ球の予測は高めていくべきだと思っています」
守備だけではなく、攻撃でも誰よりも早く「反応」して、今季初ゴールも狙いたい。