ジェフユナイテッド千葉は5月4日の明治安田生命J2リーグ第14節で徳島ヴォルティスとアウェーゲームを戦う。前節で大分トリニータに0-3で完敗した直後で精神的なリカバーができるかがポイント。尹晶煥監督は「勝つしかない」と語気を強める。イビチャ・オシム元監督の逝去を悼み、喪章をつけてプレーする予定だ。

上写真=尹晶煥監督は選手たちの精神的な強さを求める(写真提供◎ジェフユナイテッド千葉)

「本気で毎試合やれば、差はない」

 大分トリニータにホームで0-3という敗戦の裏には、疲労の蓄積と、その影響から来るメンタル面の問題があったと尹晶煥監督は分析する。

「中2日の試合で疲労が溜まっている中で、精神力が足りないところを感じました。そういうときにどういうゲームをすべきだったのかを考えなければいけませんでした」

 15分に先制されて1点を追いかけながら、終盤に立て続けに失点して終わってみれば0-3。

「選手たちは少しは切り替えることができていますが、まだまだ衝撃を受けたまま残っているような感じです。乗り越えるには次に勝つしかないという話を選手たちにしました」

 勝たなければならない徳島ヴォルティスとのアウェーゲームは、重要な分岐点になる。2試合続けて、昨季J1で戦ってきたチームとの対戦。「J1の経験をしてきた選手が多いので、落ち着きがある」というのが尹晶煥監督が徳島に抱く印象だ。

「流動的に動きながらサイドで仕掛ける選手もいて、フォワードもキープ力がある選手と背後を狙う選手がいるので、全体に高いレベルで組織的な守備ができないといけない。つなぐだけではなくて背後にも入っていくので、気をつけなければ」

 いいときの千葉は、相手のボール回しを厳しいプレスで引っ掛けて一気にゴールに迫る戦いが自慢だった。徳島のパスをいかに分断できるかがカギを握りそうだ。

「本気で毎試合やれば、そこまで差はないと思います。ただ、どこかにスキを見せると失点することが多い。毎回、集中力の話をしていますが、うまくできれば同等に戦えると思う」

 疲労のために選手を入れ替えることも明かした。フレッシュな風を吹かせることはできるか。

「メンバーは何人かは代わることになると思います。その選手がどれぐらいやってくれるか期待しています」

 かつてこのチームを率いたイビチャ・オシム氏が5月1日に永眠した。喪章をつけて戦う予定の一戦で負けるわけにはいかない。千葉は勝ち点16で16位、徳島は17で11位。5月最初のゲームに勝ってひっくり返して、上昇へと打って出る。


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