上写真=チアゴ・デ・レオンソが初先発。最前線でゴールを狙い続けた(写真◎J.LEAGUE)
■2022年4月16日 J2リーグ第10節(NACK/5,432人)
大宮 2-1 千葉
得点者:(大)河田篤秀2
(千)新井一耀
チャンスに決められず「真摯に受け止めればと」
期待の新ストライカーが早くも先発出場だ。ジェフユナイテッド千葉のブラジル人FWチアゴ・デ・レオンソが、4月16日のJ2第10節大宮アルディージャとのアウェーゲームでスタメンに名を連ねた。前節の横浜FC戦では68分からピッチに立ってデビューを果たしていたが、2試合目で早くもキックオフから戦った。
「正直なところ、フィジカルコンディションもパフォーマンスも良かったと思います」
チームに合流してわずか2週間だが、手応えは感じていた。
「特徴はディフェンスラインの裏に鋭く抜け出すこと。自分自身がボールを持ってチャンスメークしてから新しいアクションを起こすことも好きです。これから先も皆さんが目にすると思いますが、その特徴をさらに表していきたい」
ただ、チームメートと特徴を深く理解し合うには2週間では短すぎる。連係面では「まだまだ時間がかかる」と必ずしも効果的だったわけではなく、「チームには型があってそこにうまくはまらないといけないし、チームがやりたいことを理解して順応しなければならない」と慎重だ。
決めなければならない最高のチャンスもあった。0-1のビハインドで迎えた44分、田口泰士が直接狙ったFKはGK南雄太にはじかれたが、そのこぼれ球から見木友哉が優しく戻した。チアゴ・デ・レオンソはフリーで狙ったものの、右足シュートはゴールの上に飛んでいった。
「決めきるチャンスあったが、決められなかった。それで試合が難しくなってしまった印象を抱いています。やり続けることで改善すると思うので、真摯に受け止めればと思っています」
最終的には1-2で黒星。大宮アルディージャに今季初勝利を献上してしまった。
「相手の戦い方は、誰もが見て思うようにハングリーで気持ちがこもっていました。難しいゲームでしたが、立ち上がりからミスで失点してまたさらに難しくしてしまった」
尹晶煥監督も「今日の試合は全体としてうちの選手に精神的なところで足りなかった」と指摘する。未勝利の大宮にメンタル面で押されていた。この日は56分間のプレーとなったが、「自信を作っていけるようにしたいし、求められている得点でチームに還元できればと思っています」と戦うメンタルの注入も次の出場機会で期待される。
取材◎平澤大輔 写真◎J.LEAGUE