上写真=見木友哉は昇格組の岩手との開幕戦に油断はない(写真◎小山真司)
「自分たちの時間を増やして得点を」
ジェフユナイテッド千葉の新しいナンバー10、見木友哉に油断は似合わない。
「去年、J3から昇格してきた秋田や相模原に勝てていなくて、J3から上がってくるチームに力があることは分かっています。油断してはいけないし、しっかり気を引き締めていかなければいけないと思います」
2022年の開幕戦で戦うのは、J3から昇格して、クラブの歴史で初めてJ2の舞台で戦ういわてグルージャ盛岡だ。「J2デビュー」に並々ならぬ気持ちで臨んでくることは間違いない。昨季は確かに、SC相模原に2敗、ブラウブリッツ秋田に1分け1敗だった。岩手を迎え撃つこの最初のゲームで、しっかりと貫録を示したい。
2月11日、プレシーズンマッチのちばぎんカップでは、71分間プレーした。J1の柏レイソルに対して「やりたいサッカーはできてきました。でも、点が取れないのが課題と受け止めています」がストレートな印象だ。0-1の敗戦。失点のきっかけをつくってしまった。田口泰士のパスをワンタッチで戻したところで球足が短くなり、奪われて一気に運ばれ決められた。
「守備では自分のパスミスからカウンターで失点してしまいました。カウンターの対応やポジショニングのミスはミーティングでも話しました」
攻撃ではバリエーションが増えたことを実感している。ちばぎんカップで見せた1トップの櫻川ソロモンと2シャドーの風間宏矢と見木のトライアングルは、新しい千葉の魅力になりそうだ。
「中からの攻撃は去年よりも使えていると思うので、手応えを感じています」
「昨年までのクロスだけではなく、中からも崩せるようになること、ショートカウンターで決めきることがポイントだと感じています」
そんなレッスンを経て、岩手を迎え撃つ。
「1トップに入ると思われる外国人選手(ブレンネル)が最大のストロングだと思います。セットプレーに強みがあるので、その2つに注意しながら、自分たちの時間を増やして得点を挙げられればと思います」
見木は昨年はチームで唯一、全42試合に出場し、14ゴール5アシストでともにチームトップの数字を残すブレイクを果たした。J1昇格と20ゴールを公言する新ナンバー10にとって、その強い気持ちを示す開幕戦になる。
「間違いなくスタートダッシュが大事だと全員がわかっています。ホーム開幕ですし、絶対に内容より結果を求めなければいけない」
目標の20ゴールの最初の1点を決めて、チームを勢いに乗せたい。