42節に及ぶ明治安田生命J2リーグも残りは2試合。4チームが降格する今年、残留争いには9ポイント差で9チームがひしめく混戦状態が続いている。J2ライセンスのないJ3のテゲバジャーロ宮崎が2位以内に入るかにも関係するが、11月28日の第41節で19位以下が決まる可能性は3チームにある。

上写真=松本は相模原との直接対決を迎える(写真◎J.LEAGUE)

J3宮崎の2位以内確定は決まるか

 J2とJ3の昇格・降格に関する部分では、注意が必要だ。J2からは19位以下の4チームが降格することになっているが、J3のテゲバジャーロ宮崎の動向が深く関係してくる。現在2位の宮崎はJ2ライセンスが未交付のため、2位以上に入った場合はJ3からJ2への昇格は2チームではなく1チームになり、J2からの降格は4チームではなく3チームになる。

 つまり、今週末の11月28日に行われるJ3第29節で宮崎が2位以内を確定させれば、J2の19位のチームは残留、20位以下が降格ということになる。

 J3の最終節である第30節は12月5日に行われるのだが、15チームと奇数でのリーグで消化試合数にばらつきが出るため、宮崎は今度の第29節がラストマッチ。そのため、2位以内を確定させるには、宮崎が首位のロアッソ熊本に勝って、3位のいわてグルージャ盛岡が4位のカターレ富山に敗れるというパターンになる。

 その宮崎の試合は13時キックオフ。J2で残留争いをしているチームの対戦ではSC相模原対松本山雅FCの直接対決が同じ13時で、それ以外が14時とずれがあり、現時点では20位以下が確定した場合には降格が決まり、15時頃に終了する宮崎の状況次第で19位以下が決まったチームも降格することになる。

 以上からJ2の残留争いを整理すると、今節で19位以下が確定する可能性があるのが、3チーム。20位のギラヴァンツ北九州、21位の愛媛FC、22位の松本山雅FCだ。残留争いに関わる試合の予定は、次の通り。

 13時 SC相模原 vs 松本山雅FC ギオンス
 14時 水戸ホーリーホック vs 愛媛FC Ksスタ
 14時 ザスパクサツ群馬 vs ジュビロ磐田 正田スタ
 14時 FC町田ゼルビア vs 大宮アルディージャ Gスタ
 14時 ツエーゲン金沢 vs モンテディオ山形 石川西部
 14時 レノファ山口FC vs ヴァンフォーレ甲府
 14時 ギラヴァンツ北九州 vs 栃木SC ミクスタ

 それぞれ19位以下が確定するケースには、複雑なパターンがある。

【北九州の19位以下確定】
(1)北九州が敗戦+以下のうち2つ以上を満たした場合
 ・大宮が引き分け以上
 ・相模原が勝利
 ・金沢が勝利
(2)北九州が引き分け+以下のうち2つ以上を満たした場合
 ・大宮が勝利
 ・相模原が勝利
 ・金沢が勝利

【愛媛の19位以下確定】
(1)愛媛が敗戦+以下のうち1つ以上を満たした場合
 ・相模原が引き分け以上
 ・金沢が引き分け以上
 ・北九州が勝利
(2)愛媛が引き分け+以下のうち2つ以上を満たした場合
 ・大宮が引き分け以上
 ・相模原が勝利
 ・金沢が勝利

【松本の19位以下確定】
(1)松本が敗戦
(2)松本が引き分け
(3)松本が勝利+以下の2つとも満たした場合
 ・大宮が勝利
 ・金沢が勝利

 上記は19位以下が確定するケースだが、各チームとも20位以下が決定した場合は、J3宮崎の結果いかんに関わらず降格が決まることになる。

J2残留争い 今後の対戦

順位チーム勝ち点得失差11/2812/5
14山口42-13甲府愛媛
15栃木42-14北九州琉球
16群馬40-19磐田大宮
17大宮38-7町田群馬
18相模原37-18松本東京V
19金沢37-22山形京都
20北九州35-26栃木山形
21愛媛34-28水戸山口
22松本33-34相模原長崎

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