明治安田生命J2リーグは残り3試合となって、残留争いもラストスパートを迎える。今節に条件次第決まる可能性があるのは、松本山雅FCの「19位以下」。だが、J3テゲバジャーロ宮崎の結果次第で降格が決まるわけではなく、その複雑な条件を整理していこう。

上写真=松本に19位以下決定の可能性はあるが、大宮、金沢の結果やJ3宮崎の結果でさまざまに変わってくる。まずはしっかり勝ちたい(写真◎J.LEAGUE)

J3宮崎の結果次第で降格チームは4から3に減

 J2からJ3へは4チームが降格する今年のレギュレーション。残り3試合となったところで少し複雑なのが、このJ2とJ3の昇格・降格に関する部分だ。

 現在J3ではテゲバジャーロ宮崎が首位に立っているが、J2ライセンスが未交付。そのため、宮崎が2位以上に入っても昇格できず、J3からは昇格が2チームではなく1チームのみとなる。その分、J2からの降格は4チームではなく3チームと減ることになるのだ。

 これに伴って、今節でのJ2からJ3への降格決定は宮崎の順位次第になってくる。もし宮崎が2位以内を決めれば、J2からJ3に降格するチームは今節では決まらない。

 宮崎が2位以内を確定させる条件は、21日のカターレ富山戦に勝って、3位のいわてグルージャ盛岡が14位のカマタマーレ讃岐に敗れることだ。

 それを踏まえて、J2の残留争いを整理すると、今節で降格圏内の19位以下が確定する可能性があるのが、22位と最下位の松本山雅FCだ。14位だがこちらもまだ残留を決めていないレノファ山口FCに、21日のホームゲームで敗れて、さらに同じ21日の試合で17位の大宮アルディージャが11位の水戸ホーリーホックに引き分け以上、18位のツエーゲン金沢が15位の栃木SCに勝利という条件が揃えば、19位以下が決定する。

 ただし、上記のように同日のJ3で宮崎が2位以内を決めれば、降格チームは3チームに減る。19位のチームが残留できることになり、松本は「19位以下」は決まっても、「19位」でフィニッシュする可能性は残すから、宮崎が2位以内を確定させない限りはその時点での降格決定にはならないのだ。J3の行方を踏まえた上で、最後までチャンスがある限り戦い続けていくだけだ。

 その他のカードでは、21位の愛媛FCと20位のSC相模原が直接対決する。勝ち点34と並んでいて、勝ったほうが最大で降格圏外の18位に浮上する可能性があるだけに、どちらも負けられない。

明治安田生命J2リーグ第40節

■11月20日(土)
14時 磐田 vs 長崎 ヤマハ ←磐田ホーム凱旋! 長崎は昇格争いに食らいつく
16時 岡山 vs 京都 Cスタ ←京都は勝てば昇格決定!

■11月21日(日)
13時 秋田 vs 甲府 ソユスタ ←4位甲府も最後まで上を狙う
14時 山形 vs 町田 NDスタ
14時 栃木 vs 金沢 カンセキ ←15位栃木と18位金沢の直接対決
14時 群馬 vs 新潟 正田スタ ←16位群馬も勝って降格圏から遠ざかりたい
14時 大宮 vs 水戸 NACK ←17位大宮は開幕戦で勝った水戸にダブルで上昇したい
14時 千葉 vs 北九州 フクアリ ←19位北九州は勝てば降格圏脱出の可能性あり
14時 東京V vs 琉球 味スタ
14時 松本 vs 山口 サンアル ←22位松本と14位山口の直接対決
14時 愛媛 vs 相模原 ニンスタ ←21位愛媛と20位相模原の直接対決

J2リーグ残留争い 今後の対戦

順位チーム勝ち点得失差11/2111/2812/5
14山口41-13松本甲府愛媛
15栃木39-15金沢北九州琉球
16群馬39-19新潟磐田大宮
17大宮38-5水戸町田群馬
18金沢37-21栃木山形京都
19北九州35-24千葉栃木山形
20相模原34-19愛媛松本東京V
21愛媛34-27相模原水戸山口
22松本32-34山口相模原長崎

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