東京ヴェルディは1日、永井秀樹監督の辞任を発表した。永井監督が「J1昇格を目標にスタート」しながら「期待に応えることができない」と責任を取る形でクラブに辞任を申し出て、それが認められた。

上写真=東京ヴェルディの監督を辞任した永井秀樹氏(写真◎J.LEAGUE)

堀孝史コーチが暫定で指揮

 ここ7試合勝利がなく、11位に低迷する東京Vの永井秀樹監督の辞任が決まった。

「東京ヴェルディのファン、サポーター、ボランティアスタッフの皆様はじめ、ヴェルディを支えて頂いておりますパートナー企業、行政、関係者の皆様、いつも心あるサポートありがとうございます。2021シーズン、J1昇格を目標にスタート致しましたが現時点におきまして皆様の期待に応えるべく成績を残せていないことに強く責任を感じておりまして、本日をもって辞任させて頂くことになりました。
 全ては自分の力不足であります。
 皆様には引き続き素晴らしき東京ヴェルディを応援して頂けましたら幸いに思います。ありがとうございました」

 永井監督は2019年途中から指揮を執り、J1昇格を目指し、チームを強化してきたが、今季も昇格圏内との勝ち点差は大きく開いている現状を鑑みて辞任を決断するに至ったという。

 現在、永井監督に関しては選手に対するパワハラ問題が報じられており、8月30日にはクラブが声明を発表。コンプライアンス委員会を立ち上げて現在も調査中で、Jリーグに進ちょくについて報告している状況だ。こうした状況も踏まえ、中村考昭代表取締役は以下の通り、コメントを発表した。

「本日、永井監督より監督辞任の申し出があり、クラブとして了承したことをご報告致します。永井監督には選手としても、ユースチームも含め指導者としても、全身全霊をもって東京ヴェルディの成長と発展のために尽くし続けてこられたことに心より深く感謝申し上げます。
 永井監督の辞任を受け、本日より堀孝史コーチが暫定監督として指揮をとることと致します。
 なお、8月30日クラブ発表にもあるコンプライアンス委員会の調査等につきましては、永井氏に対し辞任以降も同委員会の調査活動には積極的にご協力頂けるよう要請し、永井氏からも全面的なご協力及び真摯なご対応を頂ける旨、受け賜わっております。
 ファン・サポーターの皆様、ボランティアスタッフの皆様、ご支援頂いておりますスポンサーの皆様、ホームタウンの皆様等、東京ヴェルディに関わる全ての皆様のご期待に沿えるよう、引き続きクラブ一同取り組んで参りたいと存じます」

 後任監督には、暫定で堀孝史コーチが就くことも発表されている。

■永井秀樹(ナガイ・ヒデキ)
・生年月日:1971年1月26日
・出身地:大分県
・指導歴:東京ヴェルディ・ユース監督(2017年ー2019年)→東京ヴェルディ・トップチーム監督(2019年ー2021年)


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