京都サンガF.C.のチョウ・キジェ監督が、8月20日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた。天皇杯で浦和レッズに敗れて再確認したことや、今後の昇格争いで重要になるポイントなどについて語っている。

上写真=今後のリーグ戦に向けて練習の指揮を執るチョウ・キジェ監督(写真◎京都サンガF.C.)

水戸は「間違いなく強い相手」

 8月18日の天皇杯ラウンド16で浦和と対戦した京都は、0-1で敗れて敗退。チョウ・キジェ監督は試合を振り返り、「自分たちがこれから先に進んでいくべき、進まなければいけない道は浦和戦を経て、あらためてはっきりしたと思う」と振り返っている。

 進んでいくべき道、の一例を「たとえばボールを奪うために寄せるとき、コースを限定するのではなく、そこで奪い切ってしまうことなどは、シーズンの初めからずっと言い続けてきた。そういったものをピッチに落とし込まなければいけない」と挙げた指揮官は、さらに「奪ったボールをどこに運んでいくかでも、1つ、2つルーズなプレーがあると、J1のチームが相手だと得点を取れる可能性が減ってしまうことも、あらためて感じた」とコメント。「そういったものが、進むべき道を照らしてくれるものになればいい」と語った。

 また「試合前から『今日は勝ちと負けしかなく、学ぶものは全くない』と選手たちに話をして送り出した」と明かし、「あの試合から学べたというよりは、自分たちが進んでいく道が、よりはっきりしたと捉えている」という。すでに手応えを感じており、「自分たちが目指すべきプレー、求めていくものが、今日の練習を見ても選手たちに、しっかりはまっていった印象がある。負けたことは本当に残念だが、間違いなくリーグ戦への活力にできる試合だった」と総括した。

 22日の明治安田生命J2リーグ第26節では、水戸ホーリーホックとアウェーで対戦する。「前回対戦したとき(5月の第14節で対戦し、1-0で勝利)と、それほど大きく印象は変わっていない。選手が入れ替わりながらも、秋葉(忠宏)監督がコンセプトをしっかり押さえて、やり続けていることは映像から伝わってくるので、間違いなく強い相手」と評し、「ハードな試合になる。準備をしっかりやって、向かっていきたい」と意気込んだ。

 7月3日の第21節でV・ファーレン長崎に0-2で敗れたときは、7日の天皇杯3回戦で柏レイソルに2-1で勝って勢いを取り戻すと、11日の第22節でギラヴァンツ北九州とアウェーで対戦し、2-0で下している。今回は天皇杯で敗れたところから、どうリーグ戦につなげていくかが問われる戦いともなりそうだ。

 だがチョウ・キジェ監督は「我々は一戦一戦、目の前の試合で『HUNT3』をしていくことが、開幕前から掲げている命題なので、そこに向かっていくだけ」と、1月の新体制会見で発表した今季のテーマに言及。「世の中の状況で、予定された試合が延期されたり、日程が変わったりすることも、受け入れながらやっていかなければいけないので、目の前の試合しか考えてはいけない。水戸戦で全力を出して、勝ち点3を持って帰りたい」と言葉に力を込めていた。


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