上写真＝アウェーでの次節に向けて練習を消化した川﨑（写真◎京都サンガF.C.）
天皇杯の敗退からリーグ戦へ
京都は8月18日の天皇杯ラウンド16で浦和と対戦し、前半の失点で0-1と敗れて敗退。控えスタートだった川﨑は「ベンチから見ていて、さすがJ1だなと思うシーンがたくさんあった。一人ひとりのフィジカルの強さ、技術の高さがあり、100パーセントのプレッシャーでないと簡単にボールをロストしない。J2なら、ある程度できるところも、J1のチームは突き詰めていて、簡単にミスしてくれないと感じた」と相手の印象を語った。
川﨑は62分から交代出場し、「僕が試合に出てからは、こちらが得点を取りたくて前がかりで、（浦和が）少し後ろに重心を置いていたので、そこまでプレッシャーに来なかった」と感じていたという。それでも京都は最後まで1点が遠く、「僕たちがボールを回していても、最後のところはやらせないという強い気持ちがあって、なかなか崩しづらかった」と惜敗を振り返っている。
J1クラブのプレーを見て、体感したことで「小さい頃から見ていた選手がいて、あれだけ長くJ1や海外などプロでやっている選手は、根拠、強みがしっかりあった。僕もそのような大きな武器を一つ作りたいと思った」と語る。「相手が守備に重きを置いていたので、案外自由にボールを持てて、前にパスをつけることもできた。最初から出て、相手の本気のプレッシャー、本気でゴールを取りに来る姿勢の中で、何をできるかを試したかった」という思いは残ったものの、自分たちが目指すカテゴリーのクラブとの対戦は、大きな刺激となったようだ。
20日の明治安田生命J2リーグ第26節では、アウェーで水戸ホーリーホックと対戦する。京都は14日の前節、松本山雅FC戦が試合当日になって大雨で中止・延期となったため、2試合ぶりのリーグ戦。「相手が浦和であろうと、水戸であろうと、自分たちがやることは変わらない。最初から最後までアグレッシブに。浦和戦では前半の最後あたりに引いてしまい、自分たちらしいプレーができなかったと思うので、90分間やり続けたい」と意気込んだ川﨑は、「水戸は同年代の藤尾翔太も活躍している。負けないで、勝たせられるように頑張りたい」と続け、同じ20歳のライバルを上回ってチームの勝利に貢献することを誓った。
