上写真=首位の新潟との対戦に向けて練習に励む若原(写真◎KYOTO.P.S.)
リーグ最少タイの10失点
京都は5月16日の明治安田生命J2リーグ第14節で、水戸ホーリーホックを1-0で下した。立ち上がりに何度かピンチがありながらもしのぎ、24分にMF福岡慎平が決めた先制点が決勝ゴールに。19日の練習後、若原は「慎平が1点を取って、何とか前半を乗り切った感じ。追加点が取りたかった後半、1点が遠かったですが、みんながゴール前で体を張ってくれたおかげで、ゼロで抑えることができた」と完封勝利を喜んだ。
今季は欠場した第8節を除いて13試合にフル出場しており。チームの総失点10はFC琉球と並ぶリーグ最少タイ。水戸戦と、その前のモンテディオ山形戦は2試合連続の1-0勝利で、攻撃陣が追加点を奪えなくても、勝ち点3をもぎ取っている。「後ろから見ていて、ディフェンスラインや中盤、前線も、みんな落ち着いて守備ができている」とチームを評し、「フィールドプレイヤー一人ひとりが力を持っている。無失点に抑えれば絶対に1点を取ってくれるという信頼関係が、自然とできていると思う」とチーム内の相乗効果について語った。
前節で全日程の3分の1を消化し、リーグ戦は中盤戦に突入する。「開幕のときを考えれば、間違いなくチームの力は上がっている」としながらも「チーム全体でも、個人的にも、改善点はある」とコメント。チーム全体については、試合終盤のラインの押し上げや、ボール奪取後のプレーについて触れつつ「残りの3分の2を、どう戦っていくか。自分たちの持ち味である攻撃的なサッカーを、いま以上にアグレッシブにできれば」とポイントを挙げた。
さらに、自分自身のパフォーマンスについて「試合終盤になるにつれて集中力が切れてきて、プレーも焦ってしまうことが何回かあった」と反省。「ワンシーン、ワンシーンに対してチーム全体に声を掛けて、引き締めるようなコーチングをしていけたら」と進化へのポイントを挙げた。
5月23日の次節は、新潟とアウェーで対戦する。勝ち点32で3位の京都は、同33で首位の新潟を下せば、2位の琉球の結果次第で首位に浮上する。「前線に素晴らしい選手がそろっている。守備でも失点が少ない、いいチーム」と相手を警戒する一方、「あまり意識し過ぎず、いつも通りの自分のプレーをすれば、おのずと結果はついてくると思う。チームのために、ゼロで抑えられるように頑張りたい」と言葉に力を込めていた。