レノファ山口FCの渡邉晋監督が、今季ホーム初勝利に満足することなく、勝利を重ねていく決意を新たにしている。出直しを誓った3連戦の初戦に勝った勢いを、今後の浮上につなげていくつもりだ。

上写真=4月19日の練習後にオンラインで報道陣の質問に答えた渡邉監督(写真◎スクリーンショット)

3連戦3連勝へ、まず1勝

「まだまだ反省すべきところはありますが、ヴェルディ戦で見せることができなかった根本的な姿をしっかり出せたからこそ、勝利につながったのかなと思っています」

 4月17日の明治安田生命J2リーグ第8節、ザスパクサツ群馬を1-0で下した一戦を、渡邉監督はこのように振り返った。開幕前から「維新は勝つ場所だと証明する」と語り、ホームでの勝利に強いこだわりを見せてきた指揮官にとって、5試合目で待望のホーム初勝利となっている。
 
 東京ヴェルディとアウェーで対戦した10日の第7節は、先制したものの、その後は劣勢を強いられて1-3の逆転負けを喫した。「休み明けに危機感を共有し、次の週末からの3連戦が我々にとってものすごく大事で、どのように挑んでいくのか、少し時間を割いて選手に話した」と明かした渡邉監督は、その後の練習で締まった雰囲気を感じていたという。
 
 それも勝利の要因の一つだろうが、一方で「ただ、あと2つ勝ちをつなげていかなければ意味がなく、3連勝する資格を得たに過ぎない」ときっぱり。「選手も同じように思ってくれている感覚がある」と続け、21日の第9節・ギラヴァンツ北九州戦、25日の第10節・京都サンガF.C.戦に視線を向けた。
 
 次の試合への意識は、初勝利の直後からあったそうで「試合後の公式会見でも言わせてもらったのですが、スタジアムを回っているときに、もう次のことしか考えていなかった」と明かした。「もちろんサポーターの皆さんが喜んでいる姿はうれしかったですし、もっとこうやって皆さんを喜ばせてあげなければいけないと思った」と感じたものの、「次をどうしよう、ということばかり考えていた」と振り返っている。
 
 北九州は前節、アウェーで京都に1-6の大敗を喫している。渡邉監督は「でも、その前は5試合負けなしで、序盤戦こそ苦労したと思いますが、そこから盛り返してきたチーム力がある」と評し、「大敗の後はリバウンドメンタリティーが来る可能性が大きい。前節にフォーカスするのではなく、ここまでの北九州さんの戦いと、去年の躍進など(を踏まえて)、心してかからなければいけない」と語った。


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