ジェフユナイテッド千葉のDF溝渕雄志が15日、栃木SC戦(17日、J2第8節)を前にオンライン取材に応じた。溝渕にとって栃木は昨季、期限付き移籍で加入し、プレーした古巣。強い気持ちを持って試合に臨むつもりだ。

上写真=4節の琉球戦で終了間際にピッチに立った溝渕雄志(写真◎J.LEAGUE)

全員が同じベクトルでやれている

 出場時間はまだ1分。4節の琉球戦で90分に途中出場し、プレーしたのみだ。その持ち味を存分に発揮したとは言い難いが、4節以降はすべてベンチ入りを果たし、出場機会をうかがうとともに、ベンチからでもしっかりチームの一員として戦っている。

「僕が意識しているのは一体感を持つというところです。それは尹監督やキャプテンである(鈴木)大輔くんも言っていますけど、試合の日は特にメンバーに入っている中で、試合に出る出ない関わらず、チームが勝つためにアップからゲームをつくって、仲間を鼓舞して、自分も準備をする。とにかく自分にできることを意識してやっています。今は全員がそこにベクトルを向けてやれていると思いますし、この間の勝利もそうですが、結果がついてくればいいなと思っています」

 ピッチでプレーする選手はもちろん、ベンチメンバー、ベンチ外の選手も同じベクトルの中で戦えるチームは強い。そのことを理解するからこそ溝渕は、どんな立場であれ、その場所で最善を尽くす。

 次戦は昨シーズン、期限付きで移籍し、飛躍を遂げることになった栃木SCが相手。「栃木は去年から大きく変化していませんし、僕も一緒にやっていた仲間が多いですが、とにかくインテンシティが高い。90分間それを徹底する強さがあって、一筋縄ではいかないチームだと思います」。昨季はそんな強度の高いチームで、サイドバックとして34試合に出場した。復帰した千葉ではまだ定位置をつかむには至っていないが、徐々に存在感を増している印象も受ける。溝渕自身も「コンディションは上がっています。個人としても、チームの中の一人という意味でもゲームや練習等で、前より色々良くなってプレーできている実感はあります」と、調子が上向いていると話す。

「(栃木は)自信をもってプレーしてくると思います。球際の部分や攻守の切り替え、サッカーの根本的なところ、かつ重要な部分で負けずに自分たちが戦うことができれば、おのずと自分たちの技術であったり、個の力をどんどん発揮できて良い戦いができると思う。まずは相手の土俵(=球際)でも戦うというところを、集中してやるべきだと思います」

 栃木戦で『恩返し』の勝利を誓う。今季初出場となった琉球戦は残念ながら1-2で敗れ、勝ち点3を手にできなかった。古巣相手にホームのフクアリで勝てればーー「フクアリでピッチに立てたのyはよかったです。ただ今度は自分がピッチに立って勝利を一つ得たいと思っています」。溝渕は強い思いを持って、栃木戦に向かう。


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