上写真=今季初先発の松橋優安にとっては厳しい結果に。これをリカバーしていくつもりだ(写真◎J.LEAGUE)
「外から切っていって前に蹴らせて回収、というプランだった」
続々と飛び出してくる東京ヴェルディのアカデミー出身の有望株。その一人、松橋優安はJ2第5節のアルビレックス新潟戦で今季初先発を果たした。しかし、苦い記憶とともに振り返らなければならなくなった。
0-7の大敗だ。
同じく今季初先発だった富澤清太郎は、90分を通した試合運びに課題を見出した。富澤の半分の年齢となる19歳という若さであれば、悔しさだけに心を乱されてもおかしくないかもしれないが、試合直後の分析は冷静さが際立った。
「立ち上がりはそんなに悪くなかったですけど、失い方が悪くて2失点してしまって。後半は逆転しようという気持ちでやっていたけど、引き続き連続で失点してしまって非常に厳しい結果になってしまいました」
ハーフタイムの時点で0-2で、あきらめるには早いタイミングだったが、そこから47分、52分という連続失点が痛かった。
「センターバックに対してはサイドハーフの僕が、逆なら小池くんが出ていくという戦術でした」
新潟のボール保持の出発点になっているセンターバックを厳しく制限する作戦だった。
「外から切っていって前に蹴らせて回収、というプランだったんですけど、前が寄せていても蹴られたときに起点をつくられて、セカンドボールも拾われてしまって攻撃されたので、うまくいきませんでした」
「後半からボランチの梶川選手だったりが、センターバックのところまで出て行って、サイドハーフは内側に絞る形の寄せ方に変えました。ただ、そこもあまりうまくいかずに失点につながってしまったと思います」
「自分たちの守備にも問題があったと思っていて、前線の選手と後ろの選手の意思疎通の部分や、もう少し全体を押し上げた方が良かったと思います。少し受け身になり過ぎていたのかなと」
微調整を繰り返しながらも、その度にまた穴を突かれるという悪循環に陥ってしまった。
「個人的には、(U-20日本)代表から戻ってきてせっかくスタメンで使ってもらったにもかかわらず、こういう結果に終わってしまったことを申し訳なく思っていますし、反省しています。それでも、またすぐに次の試合がやってくるので、そこに向けてしっかりと良い準備をしていきたいと思います」
ここからは水戸ホーリーホック、レノファ山口FCとのホーム2連戦だ。大敗のあとのリバウンドメンタリティーが問われる大事なゲームになるはずだ。
山本理仁、馬場晴也、石浦大雅とあふれる才能が揃う2001年生まれカルテットの一人として、若い力でチームを盛り上げてみせる。