上写真=2月3日の練習試合で1得点を挙げた上月(写真◎京都サンガF.C.)
「大事なのは自分自身」
京都と札幌の練習試合は45分×3本で行なわれ、李忠成、山田楓喜、上月壮一郎の得点で3-3の引き分け。3人はいずれも、7-2で勝利した1月30日の沖縄SV(30分×3本)との練習試合に続く2試合連続ゴールとなった。
試合後にオンラインで報道陣に対応した上月は、報道陣にも非公開だった得点シーンについて「調子が良いときに取れるようなゴールの形だったと思う」とコメント。全体の内容についても「前向きに、どんどん仕掛けることができているので、そういう部分ではよかった」と手応えを感じる一方、「まだ後ろ向きのプレーも時々あるので、もっと突き詰めて、どんどん前に向かって仕掛けていける選手になりたい」と語った。
就任1年目のチョウ・キジェ監督のサッカーに取り組み、「全員で攻撃も守備もハードワークするので、すごくやりがいを感じている」という。「どんどん前に仕掛けろと言われています。失敗を恐れずチャレンジできている結果が、この前と今日のゴールにつながっている」と自己分析し、「毎日追い込んでいるので、体力面も上がっているのではないかと思う」と現状を明かした。
「前の方、ゴールに近いところでプレーしている」という状況で、練習試合とはいえ結果を出すのは、ポジション争いの上で重要なことだが、「前だけじゃなく全部のポジションで、すごく激しい争いがある」と語る。そんなチームにあって矢印を向けているのは「すごい選手も同じポジションにいますが、まず大事なのは自分自身」ときっぱり。「誰かと比べるよりも、いつも100パーセントを出せるかを毎日、意識しています。その点では結果につながっていて、少しずつ自信を持ってできるようになっている」と語る言葉に力がこもる。
「どの練習も走力を求められる」というメニューに取り組みながら、「試合には確実に良い影響を与えられる練習をしていると思う」という実感もあるという。アカデミー出身の20歳の俊英が、新生サンガを引っ張る存在となるべく、開幕に向けて歩みを進めている。