モンテディオ山形は12月24日、アビスパ福岡から木戸皓貴を完全移籍で獲得したことを発表した。福岡では今季、豊富な運動量で前線をかき回してJ1昇格に貢献しただけに、大きな戦力になりそうだ。

上写真=木戸皓貴は走り回ってかき回す。今季は山形戦でゴールも(写真◎Getty Images)

今季は移籍先の山形からゴールも

Press Release

 アビスパ福岡でJ1昇格の一員になったFW木戸皓貴が、新たなステージを選んだ。移籍先はモンテディオ山形。12月24日に完全移籍で加入することが発表された。

「初めましてアビスパ福岡から加入する木戸皓貴です。まず、僕を評価していただいたモンテディオ山形に感謝の気持ちで一杯です。そして、モンテディオ山形という素晴らしいチームで、サッカー出来ることをとても嬉しく思います。モンテディオ山形の選手としてJ1復帰に貢献し、チームに良い影響を与えられるように全力で戦いたいと思います。これから共に熱く戦いましょう」

 サポーターにこう語りかけた木戸は、1995年6月28日生まれ、25歳のFWだ。熊本県出身で福岡の名門、東福岡高から明治大に進学し、2018年に福岡に加わった。1年目はリーグ戦11試合出場、昨年は30試合3得点、今年は26試合2得点という記録を残している。

 最前線で運動量を生かして走り回り、パスを引き出すタイプで、ペナルティーエリアでこぼれ球にいち早く反応して冷静に放つフィニッシュが光る。今季は途中出場が多く、2ゴールのうち1点は移籍先の山形戦で決めている(11月21日の第35節)、66分に出場して1分後に決めた同点弾だった。9月5日の第17節レノファ山口戦でもゴールを決めているが、こちらも64分にピッチに入った1分後に決めていて、高い集中力で準備を整えているのが分かる。

 本人も以前に、「前半はしっかり試合を見て、後半は体を作ることに専念しています。自分が入ったらこういうプレーをしようというイメージトレーニングをしながら見ています。試合の流れにすぐ入れるように頭と体がしっかり連動しているので、途中から入って結果を出せたり流れを変えたりできています」と話していた。

 その福岡のサポーターには、惜別のあいさつ。

「今季限りでアビスパ福岡を離れる事になりました。第二の故郷福岡でプロ生活をスタート出来て、振り返ると悔しい思いの方が多かったかもしれませんが、こうしてJ1昇格に少しでも携わる事ができ、ファン、サポーターと喜びを分かち合えた事はこれからのサッカー人生において大きな力になると思います。このチームでサッカー出来た事、このチームで昇格出来た事を誇りに思います。J1で躍進するアビスパ福岡を楽しみにしています。次会う時はもっともっと成長した姿で会えるように頑張ります。3年間ありがとうございました」


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