12月2日、明治安田生命J2リーグは第38節が開催され、水戸ホーリーホックはジュビロ磐田とケーズデンキスタジアム水戸で対戦。前半にアレフ・ピットブルのPKで先制し、後半に外山凌が決勝点を挙げた。最終ラインでは2カ月ぶり出場の乾貴哉が奮闘した。

9月30日以来の試合出場となった水戸の乾貴哉(写真◎J.LEAGUE)

■2020年12月2日 J2リーグ第38節(@Ksスタ:観衆1,559人)
水戸 2-1 磐田
得点:(水)アレフ・ピットブル、外山凌
   (磐)大森晃太郎

「最後に笑って終われるように」

 ホームで磐田を撃破するため、水戸は3-4-2-1のシステムでこの一戦に臨んだ。3バックの左を務めたのは、9月30日の第23節大宮戦以来およそ2カ月ぶりの出場となった乾貴哉だった。

「2カ月ぶりくらいの公式戦だったので、やってやろうという気持ちでいっぱいでした」

 水戸と同様に3-4-2-1の布陣を敷いてきた磐田とのミラーゲーム。大森晃太郎や藤川虎太朗は流動的にポジションを変え、時には1トップの中野誠也がサイドに開いてゴールへと向かってきた。一筋縄ではいかない相手だったが、「とにかく自分のレーンにいる(相手)選手をつかんで、そこに強く行くことを意識していました」と、磐田の攻撃を阻み続けた。

 前半に先制した後にセットプレーから失点し、同点とされたが、「(ピッチの)中ではやることを絶対に変えずに、前からプレスに行くことをしっかりやって、我慢強く頑張ることから意識しようという感じでやっていました」と、後半38分に交代するまで集中を切らさなかった。チームは2点目を奪って接戦を物にし、乾も勝ち点3獲得に貢献。乾自身が先発出場して勝利をつかんだのは9月13日の第19節山口戦以来のことだ。

「少しでもチームのために貢献できるように。そして、ファン・サポーターと最後に笑って終われるように、しっかりとトレーニングから頑張っていきたいです」

 次節の首位徳島戦をはじめ、シーズンも残り4試合。乾は最後までピッチを突っ走っていく。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


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