ジェフユナイテッド千葉のFWクレーベがV・ファーレン長崎戦を前にオンラインで取材に応じた。昨季17ゴールを挙げた得点力は、ここまでのところ、鳴りを潜めたままだ。ブラジル人ストライカーは、シーズンの残り8試合でその能力を発揮すると誓った。

上写真=長崎戦に向けてトレーニングするクレーベ(写真◎JEF UNITED)

今季は新たなチャレンジだった

 リーグ戦34節を終えて、20試合に出場。刻んだゴール数は4。その数字は本人にとっても納得のいくものではない。長崎戦を前に取材に応じたクレーベは率直な思いを口にした。

「もっと試合に出られると思っていましたし、個人としてもっと分かりやすい結果が出せると思っていた」

 昨季はシーズンを通じて38試合に出場し、17ゴールを記録した。その数字に比べれば、確かに物足りない。ただそれは、新たなチャレンジをした結果でもあるという

「自分にとって、新たなチャレンジでもありましたし、そういう挑戦をするシーズンだったのかなと思っています。守備について、キャリアの中でここまで言われたことはなかった」

 今季から就任した尹晶煥監督は堅い守備をベースに戦うことを求め、その要求に応えるべく、クレーベも取り組んだ。慣れない守備に苦労したのは事実だ。持ち味を発揮できない日々が続いたが、それは「チャレンジだった」と本人は振り返った。

「試合に出られなかったことについて、僕は常にその判断を尊重してきました。僕自身は出られない時期も平常心で過ごし、乗り越えることができたと思っています。何よりも味方の応援をすることができましたから」

 昨季は119本のシュートを放った。だが今季は34節終了時点ではあるものの、38本しか打てていない。チームコンセプトの変化と出場機会の減少が数字にも表れる。しかし、クレーベは言った。

「残りは数試合ですが、その中で監督が自分がどういうプレーヤーなのかについての理解が深まっていると感じます。自分は攻撃が持ち味のプレーヤーですし、守備よりも攻撃の比重を割くことで、全体としていい方向に進むんじゃないかなと思います」

 前節、ホームで戦った新潟戦では、9月9日のアウェーの新潟戦(18節)以来、約2カ月ぶりにゴールを決めた。クレーベ自身も2試合連続で先発し、連勝に貢献した。

「自分自身が、チームにフィットしたという感覚はありました。守備は非常にコンパクトにやれていたし、攻撃もボリュームをもってやれました。しっかりとボールを回すことができましたし、どのタイミングで攻撃すればいいのか分かっていました。そういうことを何度もやっていくと、おのずといい攻撃できると実感できた」

 明日21日は、3位長崎をホームに迎える。

「長崎は非常に良いシーズンを過ごしていますし、リスペクトしています。しかし彼らも最近のわれわれの試合を見て、少しは怖さを感じているのではないかと思います。何より、ホームで戦うので、自分たちにとっては大きなモチベーション。良いゲームを見せたい」

 残り8試合。クレーベはすべての試合でゴールと、勝利を目指す。


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