明治安田生命J2リーグ第34節で、アウェーのジェフユナイテッド千葉がアルビレックス新潟の攻撃を跳ね返して2-0で勝利を収めた。先制点はアラン・ピニェイロの右足から生まれた。今季初ゴールの喜びが初々しい。

上写真=アラン・ピニェイロが、ゴールにつながるFKを蹴った堀米勇輝に駆け寄る。うれしい今季初ゴールだ(写真◎J.LEAGUE)

■2020年11月15日 J2リーグ第34節(@デンカS:観衆9,355人)
新潟 0-2 千葉
得点者:(千)アラン・ピニェイロ、クレーベ

「一体感を持って辛抱強く戦おうと」

 今季初ゴールの誕生だ! アルビレックス新潟の攻撃を我慢して我慢して繰り出した攻撃で、船山貴之がファウルを受けて左からFK。堀米勇輝がゴール前に送ったボールがこぼれてきたところで新井一耀が後ろに戻した。それをアラン・ピニェイロが右足のインステップにしっかりと当ててゴール右に飛び込む、56分の先制ゴール。

「自分にとっては今季初ゴールなので、うれしかったですね。あのシーンはセカンドボールを回収することができて、ワンステップ後ろに下がってから枠を狙って打ちました」

 新井と自分の距離が近く、戻したボールの強さを殺さないように下がってから足をコンパクトにまっすぐ振った。

「スペースがなかったし角度もなかったのですが、美しいゴールを決めることができました。さっきも言いましたけど、今季初ゴールをうれしく感じています」

 新潟はJ1昇格を狙う位置につけていて、攻撃サッカーを掲げている。千葉は逆に堅い守備を目指している。だから、攻められることは分かっていた。アラン・ピニェイロのプランはこうだ。

「個人でいうと、初ゴールを狙いに行きました。チームとしては、一体感を持って辛抱強く戦おうと思っていました。みんなで守ってから前進することができて、数多くのチャンスも作ることができて、しかもしっかりとネットを揺らすことができました。みんなの力があってこそだと思います」

 守備の集中力は時間を追うごとに高まっていった。こうなるともう、攻められていても千葉のペースである。

「中を切ってなるべくボールをサイドに限定していって、出た瞬間にスピードを上げて力強くマークするつもりでいました」というのがこの日の守備のルール。その上で前がかりになる相手サイドバックの特徴を逆手に取って「相手のディフェンダーの背後を取ろうと話して、ボールを取ったら前を見ようという話をしていました」と狙いを明かす。

 それがはまって、81分にはカウンターから一気に攻め抜いて、クレーベが追加点。セットプレートカウンターで仕留める2-0という、まさしくアウェー的快勝だった。

 アラン・ピニェイロは前節の松本山雅FC戦に続く先発出場だったが、実はこれが今季初めての2試合連続先発。その試合で自ら今季初ゴールを決めて連勝した上に、この日は82分までプレーして、これが今季最長のプレー時間だった。まさに、上昇の象徴的存在だ。

写真◎J.LEAGUE


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