上写真=町田戦を「完敗」と振り返った實好監督。レノファ山口FCとの一戦に向けて選手の動きに目を光らせた(写真◎KYOTO.P.S.)
「準備のところを突き詰めて」
10月16日の練習後にオンライン取材に応じた實好礼忠監督は「前節のゲームは完敗も完敗だった」と振り返った。FC町田ゼルビアと対戦した14日の明治安田生命J2リーグ第26節で、京都サンガF.C.は0-3で敗戦。前後半の立ち上がりと試合終了間際に失点し、アルビレックス新潟に敗れた第25節に続く連敗を喫している。
この試合のポイントの一つとして指揮官が挙げたのは、開始直後のプレーだった。開始4分にオウンゴールで先制されたが、「キックオフから長いボールを蹴られて、ルーズボールが3回ありましたが、すべて相手が触っている」という映像をミーティングでも共有したと明かし、「球際で戦うことをやっていこうと話した。チーム全体で、もっと戦えるようにもっていきたい」と語っている。
實好監督は「町田戦の前も、すごく良いトレーニングをやれていて、戦うシーンがあった。そういうメンバーを送り出したのですが、トレーニングと全く違うプレーが出てしまう」と指摘。その上で「実際に笛が鳴って、どれだけできるか。試合当日の行動もそうですが、もっと準備のところを突き詰めてやっていきたい」と、チームづくりに変化を加えていく考えを示した。
さらに「戦えるように導くのは僕自身。もちろん一人ひとりが、お互いに引き上げながらやっていますが、最後にピッチに送り出すチームの雰囲気を作るときは、僕自身がどう導くかが大きいので、もっとやっていきたい」とコメント。自身のチームマネジメントで状況を好転させていくべく、言葉に力を込めた。
18日の次節ではレノファ山口FCと対戦する。實好監督は相手の印象や対策について「守備で積極的に来るチーム。ハイラインで、攻撃も人数をかけてくる。相手のやり方を知ってプレーしたい」と語ったが、その後に強調したのは、やはり戦う姿勢。「(大切なのは)しっかり戦うところ。もっと気持ちを、魂を込めることを全面に出して、プレーに出るような試合をしたい」と語った。