上写真=9日の群馬戦に向けて練習を消化した曽根田(写真◎KYOTO.P.S.)
自分自身の手応えは「感じていない」
今季ヴァンフォーレ甲府から京都サンガF.C.に完全移籍で加入したMF曽根田穣は、2月の明治安田生命J2リーグ開幕戦は控えスタートだったが、6月の再開初戦は先発してフル出場。だが再開2戦目の第3節・徳島ヴォルティス戦の後半途中に負傷し、戦列を離れていた。
8月16日の第12節・ツエーゲン金沢戦で復帰し、徐々に出場機会を増やしていたものの、この時期チームは6試合未勝利と苦しんだ。だが9月5日の第17節で、ジェフユナイテッド千葉に2-0で勝利。先発して81分までプレーした曽根田自身にとっても久しぶりの勝利となった。
千葉戦はMFレナン・モッタがFWピーター・ウタカとの2トップで出場。40分の先制点は、モッタが前線でのチェイシングからボールを奪い、これを拾ったウタカが決める鮮やかなショートカウンターから生まれた。曽根田も勝利について「先制点が取れたことが大きい。モッタがハードワークでボールを奪って、ウタカがしっかり決めてくれた」と振り返っている。
一方、2トップの後方で2シャドーの一角としてプレーした自分自身については「手応えは正直、そこまで感じていない。みんなに助けられた内容だった」とコメント。81分間の出場は復帰後最長で、「守備ではハードワークできたし、ケガ明けで一番長くプレーできて、ケガなく終えたことはポジティブ」と語ったものの、より質を上げていく必要性を感じているとした。
さらに、攻撃の質を高めるために必要なこととして「ウタカの守備の負担をもう1人のFW、千葉戦であればモッタが担ってくれる方が、ウタカが前線でパワーを使えると思う」と自身の考えを述べた。「ウタカのアクションを見逃さないようにすること。ボールを持ったら最初にウタカを見ることは、自然とチーム全員の共通認識になっていると思う」という最大の武器の生かし方について、プレーしながら感じていたという。
千葉戦は前半を2-0で終え、そのままのスコアで勝利をつかんだものの、「2-0で勝っている状況でラインが下がった。もっと前にプレッシャーをかけていければ、全体を押し上げていけると思う。そのハードワークは、相手も連戦でやっているので、僕らも負けないようにやらなければいけない」という反省も残った。ザスパクサツ群馬とアウェーで対戦する9日の次節から、課題や反省を生かして勝ち点を伸ばしていくつもりだ。