上写真=福岡戦に向けて調整する山下敬大(写真◎JEF UNITED)
自分たちのサッカーを見せたい
3連勝で浮上のきっかけをつかんだかに見えたチームは上位陣に3連敗して再び中位以下に順位を下げることになった。ここまで15試合中13試合に出場し、うち11試合で先発しているFWの山下は、自身の責任を重く受け止めている。
「ここ数試合、点が取れていないのは事実ですし、やっぱりチャンスをものにする決定力というのはすごく大事だと改めて思っています。クロスもけっこう上がっているし、チャンスも作れている中で、点を取れていないのは自分のせいだと思います。ここ数試合もそうですが、スタメンで使ってもらっている以上は、点を取ることが自分の使命。それが果たせていないのは悔しい」
今季はここまでに3ゴールを記録しているが、8月2日のザスパクサツ群馬戦を最後にネットを揺らすことができていない。攻撃の担い手として、そんな自分自身が納得できないのだろう。
チームを再び浮上させるために、明日の福岡戦、山下は強い思いを持って臨む。
「尹監督も話していたのですが、90分を通して、どれだけ選手が集中して戦えるかだと思っています。先制点を取った後もそうですし、あとは前半と後半の始まり、終わりというところが重要になる。そこを頭に入れつつ、福岡戦に臨んでいきたい」
勝負のポイントは、自分たちのサッカーをどこまでやり切れるかだという。
「今シーズンの福岡は、ファンマ選手だけではなく、いい選手が集まっていると思います。同じようにまだ結果は伴っていないですけど、個の能力がある選手がたくさんいる印象です。ただ、相手に合わせてどうこうということではなく、自分たちのサッカーを見せたい。良い守備から良い攻撃というのをしっかり継続しつつ、より高めていきたいと思います」
プレスの先兵として守備を機能させ、フィニッシャーとしての役割も果たす。求められるタスクを全うした先に、きっと勝利はある。山下が望むのは自身の今季4点目、そして連敗ストップだ。