上写真=今季ここまで2ゴールを挙げているFW野田(写真◎J.LEAGUE)
エースの負担を減らすために
前節の東京ヴェルディ戦では2点ビハインドの後半開始からピッチに送り込まれたがノーゴールに終わり、そのまま0-2で敗戦。「しっかりボールを収めて起点を作って、ゴール前に入っていくことを意識したけど、チャンスを決め切れなかった」。70分にMF谷内田哲平からのクロスで好機を迎えたが、ゴールに結びつけることはできなかった。
東京V戦は相手のリズムで試合を進められ、後手に回らされた京都。野田も「ヴェルディは後ろからしっかりつないでくるチームだったので、自分が前から限定して守備のスイッチを入れる役割を意識したけど、うまく剥がされた」と振り返り、「良い攻撃ができているときは、良い守備ができている。良い奪い方ができなかったのは、次の大宮戦でも課題の一つだと思う」と話した。
苦しいときこそ主砲ウタカへの期待は大きくなるが、当然、J2得点ランクトップの点取り屋は相手の徹底マークに遭う。2トップを組むことが多い野田は「ウタカだけになってしまうと相手に分析される。ウタカをサポートするだけじゃなくて、自分主導でボールを引き出したり、ゴールに向かうプレーを意識すればウタカへのマークも薄くなるので、周りの選手が攻撃にどう絡んでいけるか」と、エース頼みからの脱却が、ひいてはウタカのためにもなると考えている。
5戦未勝利という結果を受け、31日の練習前には選手だけでミーティングが行なわれた。「みんなの勝ちたいという強い気持ちを感じた。今日の練習はそれがしっかり出ていたので、今日だけでなく明日、明後日とずっと続けていければ、また良いサッカーを見せられる」。2日の大宮アルディージャ戦に向けて野田は「得点で貢献したいけど、チームが勝つことが一番。自分ができる最善のプレーを選択していきたい」と6試合ぶりの勝利へ意気込んだ。