J2の京都サンガF.C.は29日に行なわれた第15節で東京ヴェルディに敗れ、順位を10位に下げた。5試合未勝利と足踏み状態が続く中、チームは31日の練習前に選手だけでミーティングを行ない、ベテランのDF森脇良太は「まとまって戦うこと」の重要性を仲間に伝えたという。

上写真=29日の東京V戦で先発に復帰したDF森脇(写真◎J.LEAGUE)

「一瞬で崩れるのがサッカーの怖さ」

 頼れるベテランが帰ってきた。8月23日の松本山雅FC戦で約1カ月半ぶりにケガから復帰し、29日の東京V戦には先発出場。34歳の森脇は「まだ100%のコンディションには戻り切れていないけど、ケガなくここまでこれているので自分にとってはポジティブ」と状態を説明し、「2、3試合こなせばパフォーマンスはもっともっと良くなる。しっかり元の状態に戻せるようにやっていきたい」と完全復活を約束した。

 チームはここ5試合勝ち星がなく、順位も10位と停滞。現状を打開するため31日に選手だけでミーティングを実施し、森脇は「一番大事なのはチームとしてまとまって戦うこと。一瞬でチームが崩れるのがサッカーの怖いところで、勝つときもあれば負けるときもある。どんなときでもぶれずに、チームメイトを信じて、自分を信じて戦うことが重要」と伝えたという。

 6試合連続で失点している守備の課題については「細かい部分にこだわることが重要。これくらいでいいだろう、という気持ちが少しでもあると隙を与えてしまう。そういう部分の厳しさを求めていきたい」。2失点を喫した東京V戦は「ボールを奪いにいくところ、ブロックを作って我慢するところの強弱がチームとして少し欠けていた」と振り返り、「そこの共通意識をより高めていきたい」と課題を口にした。

 9月2日に行なわれる次節、大宮アルディージャ戦は守備の要であるヨルディ・バイスが出場停止となるが、森脇は「チームにとって大きな存在であるのは間違いないけど、サンガには他にも良い選手がたくさんいるので、代わりに入る選手が活躍してくれるはず」とチームメイトへの信頼を語りつつ、「誰が出てもしっかりサポートしたい」とリーダーとしての自覚も示した。


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