J2の京都サンガF.C.を率いる實好礼忠監督が14日、練習後にオンラインで取材に応じた。京都はここ2試合で5失点。實好監督は守備の立て直しのポイントを挙げつつ、16日のツエーゲン金沢戦に向けた対策を語った。

上写真=前節から中3日で迎える金沢戦に向け、意気込みを語った實好監督(写真◎KYOTO.P.S.)

堅守を取り戻せるか

 8日のモンテディオ山形戦で3失点を喫し、今季初の複数失点を記録すると、続く12日の水戸ホーリーホック戦でも2失点。自慢の守備に綻びが見え始めている。實好監督は「スタートポジションを高い位置に取っているので、ボールを奪われたときに数的不利で守備をする瞬間がある」と失点増の原因を分析。ミーティングではポジショニングの微調整と、攻守の切り替えの意識づけを行なったという。

 指揮官は加えて暑さの影響も指摘。「選手たちには、しっかりアンテナを張って情報を受信しないといけないと話している。ただ、どうしても暑さで受信する能力もボケたりするので、その辺も(失点が増えた)要因かなと思っている」。猛暑の中でも集中力を保つことが夏場の連戦を勝ち抜くカギだと指揮官は考える。

 次節対戦する金沢については「シュートの回数、クロスも多い」と警戒。事実、金沢はここまで総シュート数122本と、水戸(144本)に次いでリーグ2位のシュート数を放っているチームだ。また「トランジションのところも攻守に速く、最近そういうスピードのあるチームに後手を踏むことが多いので、切り替えのところで負けないようにトレーニングをした」と準備に余念がない。

 なお前節の水戸戦でキャプテンのDF安藤淳が今季初めてメンバー外となったが、「ケガをしないように、強制的にストップをかけた」と實好監督。連戦による疲労を考慮した采配だったと明かし、金沢戦での先発復帰が濃厚となった。


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