京都サンガF.C.のMF上月壮一郎が14日のオンライン取材に応じ、今季初出場となった前節の水戸ホーリーホック戦を振り返りつつ、16日のツエーゲン金沢戦に向けて意気込みを語った。
上写真=水戸戦で今季初出場を果たしたMF上月(写真◎J.LEAGUE)
今季はウイングバックに挑戦
12日の第11節・水戸戦で今季初出場。「何か爪痕を残さないといけないと思っていた。監督からもどんどん行けと言われたので、そういうところはできたのかなと思います」。出場から2分後の84分、FW野田隆之介からのパスを受けると迷わずドリブルで勝負。カットインして放ったシュートはGKの正面を突いたが、可能性を感じる仕掛けだった。
本来は攻撃的なウイングだが、今季任されるのは3-5-2のウイングバック。プロ1年目の昨季はサイドバックにも挑戦したが、ウイングバックでのプレー経験はほぼなかった。当初は戸惑いを隠せず、「迷いながらプレーしていたので弱気な感じに映っていたと思う」と振り返る。
「最近は何も考えずに一生懸命やっている。形は綺麗じゃないかもしれないけどボールを取れるようになってきた。攻撃ではパスを探さずに全部、自分で打ちに行くという意識に変わってきた」。
メンタルの変化がプレーに好影響を及ぼし、チャンスが巡ってきた。實好礼忠は水戸戦のプレーを評価しており、中3日で迎える金沢戦でも出場機会がありそうだ。迷いを吹っ切った19歳は「チームのセオリーを守った上で、自分の良さを攻撃の面で出していきたい。攻守に走って、絶対に得点できるようにしたい」と意気込んだ。