8月2日、明治安田生命J2リーグは第9節が開催された。水戸ホーリーホックはツエーゲン金沢と対戦。山口一真の2試合連続ゴールで先制するも、その後逆転を許す。それでも、中山仁斗が同点弾を決め、試合終了直前にアレフ・ピットブルが勝ち越しゴールを挙げた。

上写真=決勝点を挙げた水戸のアレフ・ピットブルと金沢の石尾(写真◎J.LEAGUE)

■2020年8月2日 J2リーグ第9節(@Ksスタ:観衆1,660人)
水戸 3-2 金沢
得点:(水)山口一真、中山仁斗、アレフ・ピットブル
   (金)加藤陸次樹、ルカオ

・水戸メンバー◎GK松井謙弥、DF前嶋洋太、ンドカ・ボニフェイス、細川淳矢、外山凌(84分:岸田翔平)、MF村田航一(57分:松崎快)、平塚悠知、山田康太(57分:平野佑一)、森勇人(77分:奥田晃也)、FW山口一真、中山仁斗(84分:アレフ・ピットブル)

・金沢メンバー◎GK白井裕人、DF長谷川巧、石尾崚雅、廣井友信、下川陽太、MF高安孝幸(67分:西田恵)、大橋尚志、藤村慶太、島津頼盛(67分:窪田稜)、FWルカオ(78分:杉浦恭平)、加藤陸次樹(84分:杉浦力斗)

「これがあるから虜になっちゃう」

 両者とも4-4-2の布陣で臨んだ一戦。水戸は重心の低い金沢に対し、序盤からチャンスをつくる。DF陣を中心とした相手の堅い守備の前に、なかなかゴールネットを揺らせずにいたが、前半30分に一瞬の隙を見逃さなかった。金沢のパスミスを拾ったFW中山仁斗が2トップを組む山口一真へスルーパス。山口はGK白井裕人をかわし、無人のゴールに流し込んだ。

 だが、ハーフタイム直前に金沢に同点ゴールを許す。FWルカオの競ったボールはFW加藤陸次樹の元へ。対応しようと試みたDFンドカ・ボニフェイスも及ばず、シュートを決められた。

 後半、先にゴールネットを揺らしたのは金沢だった。後半9分、今度は加藤陸次樹の競ったボールをルカオに反応され、右足で強烈なシュートを突き刺された。

 前半終盤と後半立ち上がりの失点で逆転された水戸は、中盤にMF松崎快と平野佑一を投入し、反撃に出る。交代策が功を奏したのは後半18分。中山が松崎とのパス交換から左足を振り抜き、試合を2-2の振り出しを戻す。そして後半アディショナルタイム、FWアレフ・ピットブルが松崎とのワンツーからゴールへと突き進み、最後は右足でゴールネットを揺らした。シーソーゲームに終止符が打たれた。

「この(新型)コロナ(ウイルス感染)の第二波が全国的に広がっている中で、ホームスタジアムに足を運んでくれた人の声援だったり、パワー、思いみたいなものが我々に乗り移ったことで、これだけ素晴らしいゲームができたと思っています。(前節から)中3日というタイトな日程でしたが、選手たちが最後まで勝利への執念だったり、ゴールをこじ開けることを体現してくれて、本当に気持ちのこもった、これがサッカーだ、ディス・イズ・フットボールだ、というようなゲームをしてくれた。うれしかったし、選手たちのことを誇らしく思っています。サッカーってやめられないな、これがあるからもう虜になっちゃうな、というようなゲームになったと思います」

 劇的な勝利を挙げた水戸の秋葉忠宏監督は、興奮冷めやらぬ表情でそのように試合を振り返った。

現地取材◎サッカーマガジン編集部 写真◎J.LEAGUE


This article is a sponsored article by
''.