ジェフユナイテッド千葉がアウェー2連戦を終えて、ホームに帰ってくる。残念ながら再開後はホームで連敗中。ファン・サポーターに勝利の喜びを届けようと選手は誓うが、その一人、鳥海晃司が語る歓喜への道筋とは?

上写真=コンディションも雰囲気も上々。次節も鳥海がしっかり守る(写真◎ジェフユナイテッド千葉)

「無理につながずラインを上げるように」

 センターバックとして千葉の守備を司るのが鳥海晃司。プロ3年目を「勝負の年」と誓う背番号16。ここまで3試合に出場していて、ツエーゲン金沢に勝ってヴァンフォーレ甲府に負けてモンテディオ山形に引き分けている。もちろん、次のザスパクサツ群馬には勝つことしか考えていない。

 チームとしては連敗して迎えた第7節のモンテディオ山形戦で先発復帰、無失点と連敗脱出に貢献できた。

「コンディションが上がっていたり練習でいいプレーをする選手を監督が使ってくれるので、もし出られなくなっても練習からしっかりやったり練習試合でアピールできれば、必ず出番は来ます。その面でモチベーションは高いから、練習からしっかりやっていかないと。去年のような簡単な失点はなくなってきているので、しっかり抑えようと思うし、山形戦の無失点は自信になりますね」

 もちろん課題は常にあって、現在はクロスへの対応を挙げている。解決策も、もちろんある。

「センターバック同士で話すことは、サイドでつっかけられたときにニアポストに近い方のセンターバックが、そのカバーに行きたくなって出ていってしまうと、クロスがそこを越えてきて、ファーにいる方のセンターバックがカバーに行けなくなる、という点です。栃木SC戦で矢野貴章選手に取られたときのような形ですよね。だからいまは、ファーの方のセンターバックがニアのセンターバックに声をかけて、中に下がって戻ってくるように伝えています」

 このあたりのディテールは、実際の試合で2人の動きと相手FWの駆け引きとして確認してみると面白そうだ。見る側の興味をかき立ててくれる。

 しっかり守ったら、次は攻撃。尹晶煥監督に求められているのは、たった一言「シンプル」だ。

「監督に言われているのは、攻撃のときはシンプルにということ。ミスなく預けて、守備になったときにしっかり体力を使えるように準備するように、と。攻撃はシンプル、守備は後ろでしっかり守る、ということです」

「攻撃は後ろはシンプルを求められているので、ボランチやサイドバックへ預けることを意識しています。キーパーにボールが入ったときも無理につながずラインを上げるようにしています。リスクを回避するには仕方ないですよね」

 こうした地道だが確実なプレーが必ず効いてくる。そう信じているから、群馬戦は必勝の構えだ。

「相手の前線には経験のある選手がいるので、後ろでしっかり抑えつつ、失点ゼロで行けば攻撃陣は必ず点を取ってくれます。だから、守備陣がゴールを取られないように意識してやりたいと思います」

 しっかり守って、自慢の攻撃陣に託す。再開後は未勝利のホームゲーム、勝ち点3への道筋もシンプルでいい。


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