ピンチでのシュートブロック
前節の京都戦では、1-0とリードして迎えた終盤に大きなピンチがあった。85分、MF大竹洋平とMFカイオ・セザールの呼吸が合わず、大竹のパスがミスとなって相手に拾われ、カウンターを浴びる。京都はFWピーター・ウタカからFW野田隆之介につないだが、野田のシュートが右ポストに当たって難を逃れた。
野田のシュートの際、懸命に戻ったDF徳永悠平が、届かなかったもののスライディングタックルでシュートブロックを試みており、GK徳重健太とMF秋野央樹は徳重に駆け寄ってねぎらった。9月に37歳となる徳永は、この試合の後半開始からDFフレイレに代わって出場したのが今季2試合目のプレー。シーズン序盤は控えやベンチ外が続いたものの、出場機会を得て、1-0の勝利につながる働きを見せた。
手倉森監督は「経験者が最後まで体を張ってくれている」と徳永のプレーを称賛。「あきらめてしまえば、たぶんやられていた。決定的なピンチでも、最後の最後まで勝利のために尽くすんだ、という姿勢が、野田選手が外してくれることになったと思う」と粘りの守備を振り返った。
その上で「あれが入るか・入らないかで、たぶん彼ら自身の士気にも影響したと思う。大竹と徳永には『ああいうところで入れさせないのは、2人の日頃の姿勢がツキとなっている』と話した」という。さらに「『そのツキをみんなで大事にしていこう。勝たせてもらったという謙虚さも必要だし、勝っても課題を克服していこうという姿勢を持ち続けながら、みんなで進んでいこう』と話した」と、さまざまな要素をプラスにしていこうとするチームマネジメントについて語った。