V・ファーレン長崎の手倉森誠監督が7月17日、オンライン取材に応じた。開幕からの連勝が4で止まった前節を踏まえ、仕切り直しとなる19日のファジアーノ岡山戦、さらにその後についての考えなどを語っている。

上写真=7月19日の岡山戦を前に、オンラインで報道陣の質問に答えた手倉森監督(写真◎スクリーンショット)

3連戦で「勝ち点7を目指す」

 V・ファーレン長崎は6月27日のJ2リーグ再開初戦、第2節でギラヴァンツ北九州を2-1で下すと、アビスパ福岡、愛媛FCも下し、2月の開幕戦で栃木SCを下したのと合わせて、開幕4連勝を飾っていた。だが7月15日の前節はアウェーでFC琉球と引き分け、連勝がストップしている。

 琉球戦は40分に先制したものの、70分に追い付かれての1-1の引き分け。依然として首位ではあるものの、手倉森監督は帰郷後はリカバリーとともに「悔しい思いをさせられて、どうポジティブに切り替えるか、メンタルのところを選手たちに話した」という。

 そのメンタル面で「勝ち点3は欲しいけれど、敵地での勝ち点1の重要さ。今回のようにホーム→アウェー→アウェーでは、勝ち点5を積み重ねることができれば御の字」と、第4節以降の1勝1分けが悪くない結果だと伝えたことを明かした。その上で「最低限、勝ち点5は欲しいが、あと一つ残されている中で、7を取れれば最高。沖縄で悔しい思いをさせられたぶん、7を目指そうと話した」と、19日のファジアーノ岡山とのアウェーゲームに向けて、気持ちの切り替えを促したと語っている。
 
 琉球戦は激しい雨の中での戦いとなったが、手倉森監督は選手たちに「全員でコレクティブに動けていた。組織としては機能させていた」と伝えたと語る。走行距離が今季最長だったことも評価した一方で、課題に挙げたのは、崩しにかかる攻撃のタイミングや、失点の場面。GK高木和徹の負傷で約3分間の中断があり、GK富澤雅也が交代で入って再開した直後、わずか20秒ほどで決められたシーンを挙げて「より集中力を保つこと」を確認した。

 昨季はルヴァンカップと天皇杯では大幅にメンバーを入れ替えた。今季はリーグ戦が過密日程になっており、同様にメンバーを入れ替えることもありそうだが、指揮官は「去年のターンオーバーは、違う大会だったので割り切って、その中でもチームの活動をつなげていくことを考えていた。今年はすべてにおいて、つながりを見せなければいけない。ターンオーバーでも、次の試合を見据えたターンオーバーが大事。そこは気を付けながらやっている」と説明する。

 その上で「1回使ったから次は休み、という時間的な問題でもない。対戦相手があることなので、どの武器が効くのか、コンディションがどうなのか。選ぶ順序を慎重にやらなければいけない」と強調。「自チームの状況プラス、相手に対して効果的な武器を、メンバーを入れ替えることも考えながら、効果的に変えていかなければいけないと考えている」と、今後のメンバー選考についてコメントした。

 次節で対戦する岡山については「ダイナミックでパワーのあるサッカーをしていて、やり切るサッカーが徹底している。ボールを取ったタイミングでフォワードを走らせて、大きなボールで仕掛けてくる。十分に警戒しなければいけない」と分析。「どちらかというとオーガナイズを整えて戦いたい我々にとっては、そのオーガナイズを間延びさせられる。セカンドボールが浮いている状態でのバトルが増えるだろう。そのまま進んだら岡山ペースになるので、いかに落ち着かせて、下(グラウンダーのボール)でサッカーができるかが大事になってくる」と試合展開を予想した。


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