ファジアーノ岡山GK山田大樹が、J2優勝・J1昇格を掲げるクラブへの貢献を誓った。鹿島アントラーズから育成型期限付き移籍で加入した今季、開幕から正GKとして2試合連続フル出場。2月26日の明治安田生命J2リーグ第2節でも、清水エスパルス相手に好セーブを見せた。

上写真=開幕から正GKとして岡山のゴールを守っている山田(写真◎石倉利英)

■2023年2月26日 J2リーグ第2節(@Cスタ:観衆15,695人)
岡山 0-0 清水

「たかが2試合なので満足せず」

 前半から両チームが積極的にゴールに迫る展開のなか、山田は数度のピンチで好セーブを見せた。52分に清水MF北川航也のヘッドがゴール右上スミを突いたシーンでは、わずかにボールに触り、クロスバーに当たりながらも防ぐ。87分にはゴール右下スミに飛んできたMFホナウドのシュートを、鋭い反応で防いでCKに逃れた。

 ジュビロ磐田との開幕戦では3-0から3-2まで追い上げられ、勝利はしたものの、守備陣としては課題が残る一戦に。守護神が「ラインを下げないことや、もっとボールにアタックすることを全体で共有した」と振り返る修正の成果をプレーで示した岡山は、無得点に終わったが無失点に抑え、0-0で引き分けて勝ち点1を得ている。

 ジュニアからの鹿島生え抜きで、ジュニアユース、ユースを経て2020年にトップチームに昇格。1年目に公式戦3試合に出場したが、過去2年間は出場機会がなかった。育成型期限付き移籍で加入した岡山で定位置をつかんでいるものの、「たかが2試合なので満足せず、まだまだ改善する部分が多いので、このチームの目標である優勝のために、もっともっと練習したい」と意気込む。

 岡山は昨季J1で戦った2クラブを相手に1勝1分けと、まずまずのスタートを切ったとはいえ、道のりは長い。「J2優勝という目標をぶらさずに1年間言い続ける」と決意を新たにした山田は、「そこに向けて1試合の重みや重要性は、どんどん増してくると思う。その1試合に対して1週間しっかり準備して、1試合1試合、勝利に向かってやっていきたい」と力強く語った。

現地取材・写真◎石倉利英


This article is a sponsored article by
''.