ザスパクサツ群馬がリーグ4連敗と苦しんでいる…のだが、前を向いてチームを引っ張る男がいる。高瀬優孝だ。左サイドバックとして自信のクロスで積極的な攻撃を仕掛けている。その左足から群馬の初勝利が生まれるか。

上写真=この美しいフォームからのクロスが群馬を強くする!(写真◎ザスパクサツ群馬)

分母を増やすこと

 こだわりのクロス。自慢の左足を振ってゴール前に危険なボールを次々に送り込んでいく。それがザスパクサツ群馬の攻撃における重要なストロングポイントだという自負がある。

「左サイドは起点になっていますし、ストロングだと自分でも思っています。周りの選手とコミュニケーションを取っていい距離感でやっていこうと話しています」

 ボールをうまく左に循環させて崩し、高瀬がクロス。それが一つの大きな攻撃パターンになっている。だからこそ、技術的にもコンビネーションの面でももっともっと高めていきたいと自分を駆り立てる。

「いま取り組んでいるのは、クロスのタイミングや質の部分を中の人に分かってもらって、勢いよく入ってもらったり人数を増やしたりタイミングを図ってもらったりしていきたい。クロスを上げる側と中の入り方を合わせていければ、もっとゴールに近づいてくると思うんです」

「合わせていくためには、コミュニケーションを取って、改善したり深めたり要求し合って高めていくことが大事です。いまはみんなで要求し合えているので、実戦で出すだけですよ。自分ではしっかり伝えているし、中も分かって入ってきてくれています。もちろん、クロスは毎回ピンポイントに合うものではないと思っていて、だからそこまでに何回行けるか、何本上げられるか、その分母を増やすことによってゴールにつながっていくんです。クロスにいくまでの過程の部分を増やしていきたいと思います」

 次々にクロスへの思いがこんなにもあふれ出てくるのだから、試合で一本でも多く効果的なクロスを上げたいとウズウズしているのだろう。

「一番、自信があるのは、フリーになって上げるときですね。しっかり置きたいところにボールを置けば、精度を高く送り込めます。スピードに乗って運んでいって上げるクロスの部分は、もっと精度を高めていきたいと思います」

 昇格して臨んでいるJ2リーグで4連敗。本当に悔しい。でもだからこそ、自分のクロスがこのチームを救うのだという自信と責任にあふれている。

「雰囲気は悪くないですよ。試合を重ねて良くなってきているし、もっと良くなっていきます。これから連戦ですが、僕は苦にしないタイプなので!」

 そうやって笑う底抜けの明るさが、きっとその左足から送られるクロスにも反映するに違いない。


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