上写真=前半のピンチを好セーブでしのぎ、完封勝利への流れを作った永井(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月10日 J2リーグ第4節(@Cスタ)
岡山 0-2 北九州
得点:(岡)なし
(北)髙橋大悟、佐藤亮
開幕から4試合フル出場
ファジアーノ岡山をアウェーで下したギラヴァンツ北九州は、前半はピンチも多かったものの、GK永井堅梧が再三の好セーブで立ちはだかった。25分に左からのセンタリングがMF上門知樹につながったシーンでは、素早く間合いを詰めてシュートをブロック。26分にはFW清水慎太郎の強烈なミドルシュートがゴール左上スミを突いたが、しっかり右手ではじいてタッチラインに逃れた。
26分のシュートは自陣でのボールロストから打たれており、「ミスからだったので、どうしても失点はしたくない場面だった」と振り返る。それでも「距離はあったので、冷静に見て、うまく防ぐことができた」と語るように、落ち着いた守りでピンチをしのいだ。その後も38分のMFパウリーニョのミドルシュートを好セーブ。いずれも飲水タイム明けのピンチだったものの、「後ろから見ていて、うまく試合に入れていると思っていたけど、ああやってピンチが来た。最後にゴールキーパーが防ぐことができてよかった」と語った。
今季、松本山雅FCからの期限付き移籍で加入。昨季34試合中31試合に出場し、J3リーグ最少となる27失点の堅守に貢献した高橋拓也とのポジション争いを制し、開幕から正GKとしてフル出場を続けている。チームは中断期間を挟んで2節までは連敗スタートとなったが、前節にホームでFC琉球を4-0で下して今季初勝利。今節はアウェーで連続完封勝利と、徐々にチーム状態は上向いている。
「チームに貢献できた。ゼロに抑えることができたのはチームとして大きい」と語った守護神は、「これを続けていければ」ときっぱり。まずは中4日での戦いとなる15日の京都サンガF.C.との次節に向けて、決意を新たにしていた。
現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE