上写真=途中出場の3分後に2点目を決めた佐藤。会心の表情でベンチへと走った(写真◎J.LEAGUE)
■2020年7月10日 J2リーグ第4節(@Cスタ)
岡山 0-2 北九州
得点:(岡)なし
(北)髙橋大悟、佐藤亮
J初ゴールの翌節に2点目
電光石火の追加点だった。61分にMF髙橋大悟のゴールで先制したギラヴァンツ北九州は、63分にMF加藤弘堅が自陣から右サイドのスペースへ縦パス。これがファジアーノ岡山のDF2人の間を抜けたところに、60分に交代出場したばかりのFW佐藤亮が走り込んでいた。
「加藤選手がボールを持ったタイミングで、スペースに走り込むことは練習から意識していた。狙いどおりだったし、ファーストタッチもうまく決まった」と佐藤は振り返る。そのままボールを運んでGKと1対1になり、「冷静に決めることができた」という左足シュートでネットを揺らした。
今季、明治大から加入したルーキー。FC琉球を4-0で下し、J3リーグからの昇格後初勝利を挙げた前節にJリーグ初ゴールとなる4点目を決めたが、本人は「それが最後になってはいけないと思っていた。2点目をいつ取れるかが、今後に大きくつながってくるんじゃないかと思っていました」と語る。その2点目をすぐさま物にして、「2試合連続ゴールを決めることができたのは自分にとって、ものすごく大きい」と喜んだ。
2月の開幕戦では先発出場したが、再開後の3試合は控えからの途中出場。「プロサッカー選手として、スターティングメンバーに名を連ねるのは何よりも大切なこと」と言いつつも、「途中出場でも役割があるし、途中出場だからこそ、もっと得点に絡んで、チームに貢献するという思いでやっていた。それは今日もうまくできた」という。
それでも「途中出場で結果を残せることが100パーセント、いいことではない」と語るのは、「次の試合にスタメンで出ること、結果を残すことが課題になってくる」と考えているから。開幕戦以来の先発復帰に向けてチーム内競争を勝ち抜きべく、「明日から準備して、次はスタメンに名を連ねて得点できるように頑張りたい」と、早くも次節を見据えていた。
現地取材◎石倉利英 写真◎J.LEAGUE