栃木SCは2月12日、青山学院大からDFの池庭諒耶が加入すると発表した。宮崎キャンプに参加し、アピールを続けて正式契約に至った。小学生時代にフェアプレー精神を示し、教科書にも取り上げられたプレーヤーだ。

上写真=キャンプに練習生として参加していた池庭。正式契約を結んだ(写真◎TOCHIGI SC)

栃木の一員になれて光栄です

 新たにCBが加入した。池庭諒耶は名古屋グランパスの下部組織育ちで青山学院大に進学。今春卒業ながら進路未定となっていたが、栃木のキャンプに参加し、開幕まで2週間を切ったこのタイミングで正式契約を結んだ。

「この度、栃木SCに加入することになりました池庭諒耶です。小さい頃からの夢でもあったプロサッカー選手になり、栃木SCの一員になれることをとても光栄に思っています。まずは試合に出場して、勝利に貢献し、ここに至るまで応援してくれた家族やサッカー仲間、そして、多くの栃木SCサポーターの皆さんに喜んでもらえるように全力で戦います」

 身長186センチとサイズがあり、足元の技術にも優れる。プロのスピードと激しさに順応することは必要だが、大卒ルーキーながら出場機会は十分にありそうだ。

 池庭には名古屋U-12時代の有名な逸話がある。第33回全日本少年サッカー大会の準決勝(2009年8月7日)で、PK戦の末に川崎フロンターレU-12を下したが、名古屋の主将だった池庭は喜ぶ仲間たちの輪を離れ、PKを外して泣き崩れる相手選手に声をかけ、抱き起こした。そして主審はその行為に対し、フェアプレー精神を称えるグリーンカードを提示した。

 この一連の行動はフェアプレー精神を示す事例として、語り継がれ、道徳の教科書にも取り上げられている。池庭は小学生の頃に、すでにサッカー選手として模範的な姿を見せていたのだった。


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