10月10日の明治安田J1リーグ第9節で、FC東京が後半に一気に決めて浦和レッズを3-0の完勝で下した。永野修都にとってはJ1デビュー戦。追加点の起点にもなって、気持ちの良い勝利の一員になる最高の1日だった。

上写真=ボランチで並んだ常盤亨太(右)と喜びを分かち合う。アカデミーの先輩とコンビを組んだデビュー戦だった(写真◎J.LEAGUE)

■2026年10月10日 J1第9節(観衆34,998人/@味スタ)
FC東京 3-0 浦和
得点:(F)長倉幹樹、安斎颯馬、佐藤恵允

常盤亨太が「もうすごいなって」

 永野修都がうれしいJ1デビュー、その自己評価はというと?

「いままで出場機会がなかった中で、こうやってしっかり試合に出て、結果的に勝利にも貢献できましたし、得点につながる部分もあったので、個人として最低限できた部分もあったかなと」

 まずは及第点だ。

 アカデミー出身で、守備のポジションならどこでもできるユーティリティー性が魅力。2025年にJ3のガイナーレ鳥取で、2026年の百年構想リーグではJ2の藤枝MYFCで経験を積んで、今季からFC東京に復帰。そして迎えた、待ちに待ったデビューである。

 右のボランチでピッチに立ったが、最初はやはりぎこちなさも。

「ようやく来た出番でもあったんで、個人的にも準備はしていましたし、試合に対しての気持ちもあったんですけど、やっぱりその分、逆に硬さに出ていた部分はあったかな。そこは改善点でもあります」

 とはいえ、時間の経過とともにこなれてきて、後半になると追加点のきっかけになる見事なミドルパスを送り届けている。

 69分、自陣右サイドで佐藤恵允に入ったときに後ろでサポート、落としてきたボールを右深くに送り込んだ。このパスで抜け出した長倉が運んでセンタリング、安斎颯馬が蹴り込んで貴重な追加点が生まれている。

 ワンタッチでバックスピン気味に高く浮き上がる軌道で蹴って、バウンドしたときに長倉の足元に吸い付くように落とした、絶妙なキック。

「相手も1点ビハインドの中で前からプレッシャーをかけてきて、自分にボールが来たタイミングで、(長倉)幹樹くんがフリーだったのは見えてはいたので、そこにしっかりパスを送り込めばチャンスにつながると判断できて、落ち着いてスペースに出すことができました」

 それでも、口を突いて出てくるのは反省点ばかり。デビュー戦だからといって自分を甘やかすつもりがないことは明らかだった。

「ビルドアップの部分の質の部分も、切り替えの守備の部分で強度を出さなきゃいけない部分もあったと思います。一つひとつの細かいプレーの質はまだまだ。今日、試合をしてみて足りない部分は多かった」

 一方で、ボランチでコンビを組んだアカデミーの先輩、常盤亨太は、その落ち着きに目を見張った。

「いや、自分なんかよりも国際経験もありますし、アンダー世代の代表も入っていますし、いつも通りだったと思うので、もうすごいなって思います」

 この直前まで行われていたアジア大会にU-21日本代表の一員として参加して、準優勝。

「東京でボランチでプレーしていて、(U-21日本代表で)センターバックに入ると、ビルドアップの部分のつなぎや前進するところは、(FC東京に)すごいチームメイトや先輩方がいるので、間近で見て得られるものが練習でたくさんあるんです。だから、(アジア大会で)攻撃の部分は特に良さを出せましたし、守備の強度も出すことができた部分はたくさんありました。ただ、センターバックで出ていた分、一つひとつの局面で全部守らなければいけなくて、そういった意味で完璧かと言われればそうではないときもありました」

 国際大会での経験、そしてJ1の初舞台。刺激的な日々が続いた。そして、このJ1デビュー戦では気づけばフル出場だ。

「これで1試合、90分出たから終わり、というふうにならないようにしたいです。今回たくさん課題も出ましたが、勝って課題が出たとポジティブに捉えて、今後もしっかり試合に絡んでいけるようにやっていきたい」


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