上写真=佐藤恵允のゴールパフォーマンスは「(長友)佑都さんのCMのやつ」。スタンドの長友も一緒に踊るのが見えたという(写真◎J.LEAGUE)
■2026年10月10日 J1第9節(観衆34,998人/@味スタ)
FC東京 3-0 浦和
得点:(F)長倉幹樹、安斎颯馬、佐藤恵允
「なんか入りそうだなって」
「最高です!」
佐藤恵允が9試合目にしてようやく今季初ゴール! その第一声に強い実感がこもるのには、理由がある。
「本当に長かったですし、ここまで監督やチームの期待に応えられずに、まだまだもっとやらなきゃいけないと思っていたので、やっと決められたなっていう感じです。ただ、ここからもっとやっていかないといけないので、これに満足せずにどんどん取らないと」
今季から背番号10を背負っている。大きな自覚と責任を胸に戦う苦しみもその言葉ににじませたが、やはりシーズンの最初のゴールは格別だ。
61分からピッチに入り、2-0で迎えた85分のことだった。常盤亨太が右の高い位置でがっちりと奪って仲川輝人へ。長倉幹樹の足元へ縦につけると、佐藤は長倉の背中側から声をかけながら中央のスペースへと進路を取った。
「オレは(長倉に)声をかけたんですけど、関係なく普通に見えてたって。すごいっすよね」
試合後には長倉の視野の広さに驚かされたというが、走る先に優しく届けられたボールに、佐藤はスピードに乗ったままペナルティーエリアに入る直前でダイレクトで右足を振り抜き、ゴール左にずばっと突き刺した。
「気持ちよかったです」と笑うこのフィニッシュの瞬間は、感覚が研ぎ澄まされていた。
「無心ですね。なんか入りそうだなと思って打ちました」
予感は正しかった。そして手にしたのは「やっぱり打たなきゃ入らない」の真理である。
「いままで思い切りがなかったんで、一発、思いっきり振ってみようというのは最近ずっと思っていました。振ってみたら案外いいコースにいったので、やっぱり思い切りが大事ですね」
9月29日のルヴァンカップ・愛媛FC戦でも決めていて、「どの試合でもゴールを決めることが、得点感覚とか『決め癖』につながってくる」。
これでますます身についた「決め癖」が、さらなるゴールの源になっていく。
