Jリーグ開幕戦で3得点を演出し、鹿島アントラーズの逆転勝利に貢献した松村優太。サッカーマガジン最新号の恒例企画では、チームメイトの意外な素顔を次々と明かしてくれた。同世代の仲間が新天地へ向かうなか、在籍7年目を迎えた25歳の思いに迫る。

上写真=第1節に続き、ホーム開幕戦でも活躍が期待される松村優太(写真◎高野徹)

8月15日のホーム・名古屋戦に勝って連勝を!

 8月24日発売のサッカーマガジン10月号は鹿島アントラーズ特集。巻頭インタビューには中田浩二フットボールダイレクター、FWレオ・セアラが登場し、アカデミー出身の若手コンビ、FW徳田誉とDF大川佑梧の対談も収録。そしてチームメイトによる全選手紹介は、今季で在籍7年目を迎えたMF松村優太が担当する。

 松村の取材は開幕直前の7月末に実施。本人の希望で年齢の若い順に話を聞いていくと、「4兄弟の長男だから、後輩の面倒をみるのは結構好きなんですよ」と明かし、チーム最年少の17歳、元砂晏翔仁ウデンバが食事中に見せた珍妙なエピソードをさっそく披露。軽快なペースで、顔写真が印刷された用紙を次々とめくっていった。と、その手が止まったのは、松村と同期入団のGK山田大樹が出てきたときだった。

「もう俺らの代? ヤバくないですか。
年下、全然おらんやん!」

 今年4月に25歳の誕生日を迎えた自身が、29人が在籍する今季のチームで9番目に若いことを知ったとき、思わず関西弁で驚きの声を上げた。

 この夏、同世代の仲間がチームを離れた。松村と同学年のMF荒木遼太郎、DF濃野公人は海外クラブへ移籍。さらに1学年下のMF舩橋佑は水戸ホーリーホックへ、2学年下のDF溝口修平は東京ヴェルディへの期限付き移籍を決断した。

「同世代がごっそり抜けましたからね。プライベートでも仲のよかったメンバーなので、寂しくないと言うと嘘になるけど、この世界には付き物なので。移籍で一喜一憂していても仕方がないというか、各々が各々の場所で頑張ればいいと思うし、結果で刺激し合えればいい」

 そして迎えた今季の開幕戦。出場機会を求めて新天地へ移った舩橋と溝口は、それぞれの移籍先で開幕スタメンを勝ち取った。溝口にいたっては、その試合で待望のプロ初ゴールを記録し、さっそく結果を残した。

 しかし、彼ら以上のインパクトを残したのが松村だった。7日にMUFGスタジアム(国立競技場)で行なわれた横浜F・マリノスとの開幕戦で、1点を追いかける後半開始からピッチに立つと、持ち前のスピードを生かして何度もサイドを突破。3得点を演出する活躍で、大逆転劇の立役者となった。

「アシストがつけばよかったけど、チームが勝つことが一番なので。毎回毎回、こういう試合ができるとは思っていないですし、今年は僕にとって初めてのアジアの戦い(ACLE)もある。連戦でタフな戦いが続くと思うので、いかに自分たちの時間を増やせられるかが大事。そこはホーム開幕戦に向けて、全員で調整していきたいと思います」

 松村は勝利後も余韻に浸らず、さっそく次戦に目を向けた。鹿島のホーム開幕戦となる15日の名古屋グランパス戦はチケット完売の見通し。前節に続いて、超満員のメルカリスタジアムで連勝を狙う。

「ワールドカップがあって、サッカー熱が高まるのが4年に1回だと寂しいし、日本にはJリーグがある。その素晴らしいJリーグを引っ張っていくのが鹿島アントラーズであればうれしいし、それに貢献したい。(開幕戦は)非常にエキサイティングな試合ができたと思うので、そうやってサッカーの輪が大きくなっていけばいいですね」

 静岡学園高で高校選手権を制し、鹿島でプロの門を叩いたのが2020年。それから月日が流れ、今季で在籍7年目を迎えた。ともに時間を過ごしてきた仲間がそれぞれの道へ進むなか、松村も鹿島で新たなシーズンを歩み始めた。目指すのは、チームの勝利に貢献し、Jリーグを盛り上げていくことだ。

取材◎多賀祐輔


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