上写真=松橋力蔵監督は夏開幕のリーグを前に、選手たちの体がよく動くことに驚きを隠せない(写真◎サッカーマガジン)
「選手への要求の基準も高く求めていく」
「ニュートラルっていう言葉はよく使いますけど、そんな感じですね」
FC東京はJ1百年構想リーグは4位でフィニッシュ。8月7日に開幕する2026/27明治安田J1リーグではいよいよリーグ制覇の期待も高まるが、その初日の松橋力蔵監督の心持ちは、あくまで自然体だった。
しかし、夏に始まるという新リーグは、監督にとっても未知の世界だ。準備にはより一層、気を配る。
「すこぶる体が動くんですよ。我々指導者の頭も回転が速いんですよ。こんなに違うんだなと」
気温も30度には届かない時期だから、コンディションが高まっている状態でシーズンをスタートした。90分ほどのトレーニングも、選手たちは初日とは思えないほどの強度を出した。だからこそ、監督として全体を落ち着かせることも必要だという。
「そこはちょっと勘違いしないようにしないといけないなと。これまでは正月明けに『よし、これからだ』という形でしたけど、いまは気候も暖かくて体も動きやすい。体は作りやすいけれど、いよいよ本番の夏が始まって、酷暑が予想される中で、もちろん引き上げるところは引き上げていくけれど、ブレーキを踏むというか、そんな感覚はありますね」
コンディションの面では初めての挑戦になる一方、チームマネジメントの面では百年構想リーグの経験が生きるという。
「上位をキープしながら進むのは優勝する上ではすごく大事なので、開幕のスタートから大事になってくると思います。今シーズンは非常に連戦も多く、しっかりスタートから戦い抜けるようにいい準備をしたい」
百年構想リーグでは4連勝のあと、ゴールデンウィークの連戦の中で第15節のジェフユナイテッド千葉戦に0-3で敗れた苦い経験がある。
「そのときのジェフさんは素晴らしくて我々に勝機はなかなか見出せなかったけれども、ああいうタイミングでもう一つ勝利を重ねられるかは大きいのかなと。今シーズンもその中でどう勝ち点を積み上げていくか。前回の反省を生かして勝利に持っていきたい」
そのために掲げたキーワードは「総力戦」。
「明らかに総力戦になる。だから全員が戦力になる気持ちで選手にはやってもらいたいし、僕も選手への要求の基準も高く求めていかないといけないと思っています」
まずは開幕までの1カ月でどこまでチーム力を高められるか。その手腕に注目が集まる。
