3月14日の明治安田J1百年構想リーグ第6節で、FC町田ゼルビアは柏レイソルに1-0というスコア以上の完勝を手にした。決勝ゴールは、今季から加わったFWテテ・イェンギが決めた、自身J1での初ゴール。197センチのビッグマンはなんでもできることを証明し、好調のチームをさらに引き上げていく。

上写真=テテ・イェンギが最高の笑顔。守備もポストプレーもゴールもなんでもこなすマルチ型だ(写真◎J.LEAGUE)

■2026年3月14日 J1百年構想リーグ第6節(観衆:12,538人@三協F柏)
柏 0-1 町田
得点:(町)テテ・イェンギ

画像: ■2026年3月14日 J1百年構想リーグ第6節(観衆:12,538人@三協F柏) 柏 0-1 町田 得点:(町)テテ・イェンギ

誠実に、献身的に

 FC町田ゼルビアの新しいストライカー、テテ・イェンギのJ1初ゴールは左足から生まれた。

 29分、相手ミスから一気に反転攻勢、左サイドをナ・サンホが突破する。

「ナ・サンホが持ったときクロスかパスか分からなかったですけど、前に出ればいけると思って前に出ました」

 ナ・サンホは縦に出てから低いボールを折り返し、イェンギは古賀太陽の半歩前に出て、左足でワンタッチで蹴り込んだ。

 これが決勝点となって、柏から勝利をもぎ取ることができた。

 ただ、本人は52分のシーンを悔やんでいる。ゴールエリアの右角付近でボールをもらって左足で流し込もうとしたが、GK小島亨介の右足に阻まれてしまった。

「あそこはキーパーの方が良かったかなと。もう少しカーブをかけながら打ったほうが良かったと思っています」

 苦笑い混じりだったが、素直に相手を認める言葉が紳士的で清々しい。

 そんな攻撃の活躍に目が行きがちだが、語り落とせないのは守備の貢献だ。チーム全体のディフェンスへの意識の高さがピッチのあちこちに描かれた90分の中で、黒田剛監督も絶賛する。

「賢い選手なのでコンセプトを理解して、守備でアンカーを消したり前に出ていったりと、誠実にやりきって献身的な姿勢を見せてくれた」

 イェンギ自身も「柏の攻撃も想定内。練習の中で行ってましたから、ああいう風に押し込んでくるなと。うまく対応できました」とうなずく。

 黒田監督が言うように「足元がしっかりしている」のも魅力の一つ。カウンターを何度も繰り返すそのきっかけは、ほとんどがイェンギのボールキープだった。197センチの長身に目を見張ってしまうが、その実、味方からボールを引き出すポジショニングが絶妙で、しっかり収めて展開できて、守備でも愚直に役割をこなし、フィニッシュワークにも優れるマルチ型。

「最初のゴールが生まれて、私にとってはもちろん、ストライカーとしてはゴールを決めるのはやっぱり素晴らしいことで、それが今日起きました」

 ACLエリートでベスト8に進み、J1では1試合消化が少ない状況でも首位の鹿島アントラーズにわずか2ポイント差。好調のチームに、「ゴールはうれしいです。ただ、チームが勝ったことが一番うれしい」と笑う、何でもできるストライカーの存在は頼もしい限りだ。


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