上写真=FC東京との試合で約60分プレーした塩谷司(写真◎佐藤景)
選手間で細かいところまで話すのが大事
1本目から2本目の途中まで約60分ほどプレーした塩谷は、今季初めてのJクラブとのトレーニングマッチについて、次のように振り返った。
「良いところも悪いところも出たかなと思います。コンディションのところでは、前回は45分プレーして(15日の福岡大戦)、今回はJ1のチーム相手に60分できた。少しずつ上がって来ているし、良いトレーニングマッチだったなと思います」
バルトシュ・ガウル新監督のもと、チームはまだスタートを切ったばかりだが、他ならぬ新指揮官が1本目と2本目の内容について、とりわけ90分間を無失点で終えたことに関しては手応えを口にしていた。
「ただそこもできた場面、できなかった場面はやっぱりありました。また修正しながら、チーム全体の意思疎通がディフェンス面においてはすごく大事だと思うので、2次キャンプでもう1回、オフェンスのことをやると(監督は)言っていましたけど、ディフェンスのところも選手同士で話しながらやっていけたらと思っています」
塩谷の視座は、高い。求めるのは常にさらに上のレベルだ。
「新しい監督が来てやるサッカーも少し変わるところがあるので、その意識のすり合わせというか、本当に細かいところまで話すのが大事だと思います。シーズンが始まってからはなかなかそういう時間を作れないもの。特にACLとか、試合数が多くなってくると、練習する時間もなくなるので、今の期間がすごく大事。そこに関してはみんなで意識的に取り組んでいるのは、僕から見ていても思いますし、監督もそういうところは評価しているんじゃないかなと思います」
これまで以上に選手同士が活発に意見交換しているのが、今季のチームだという。経験豊富な塩谷の言葉だけに説得力がある。トレーニングマッチでもプレーが切れるたびに選手同士がコミュニケーションをとる姿が見られた。そしてそんな選手の姿勢をガウル新監督は歓迎しているようだ。
塩谷よりも1つ年上の指導者が指揮を執ることをどう感じているのか、聞いた。
「最初はもっと怖くて厳しいイメージかなと、見た目で勝手に判断したというのではないんですけど(笑)、思ったよりもフランクで、選手思い。それが結果に絶対に繋がるかと言ったらそうじゃないですけど、でも自分たち選手のことをすごく信頼してくれるのはすごく伝わってきますし、そういう風に監督が信頼してくれると、選手はそれに応えようとすると思うので、良いチームになるんじゃないかなと、僕は感じます。
やっぱり経験のある方が今まで(監督を)やられていましたけど、(ガウル監督に対しては)どっちかっていうと、サポートするっていう感覚に近いのかなって。歳も近い分、監督をサポートしていきたいという思いが強いですね。僕の中では監督と他の選手、若い選手とかとうまくやっていけるように、架け橋になるじゃないですけど、そういう風な意識が自分の中では強いですね」
同年代の指導者とのシーズンインは、塩谷にこれまでない考え方をもたらし、そして刺激を与えている。
チームは18日で8日間の沖縄キャンプを打ち上げ、いったん広島に戻ったあと、21日から再び宮崎での2次キャンプを行う。テーマについて問われると、塩谷はきっぱり言った。
「ケガしないことと、今年は開幕が早いので、実戦も入ってきますし、メンバーとかどういう風にやっていくかはわからないですけど、やっぱり開幕に向けて、しっかりと準備ができるキャンプにしなければいけないと思っています」
プロ16年目のシーズン開幕へ。塩谷は着々と戦う準備を整えている。
取材◎佐藤景
