9月23日に明治安田J1リーグ第31節が行われ、14位のFC東京が13位のアビスパ福岡を迎えた。2連勝中、3連敗中と対象的な近況で、勝ち点はともに37。FC東京がマルセロ・ヒアンのゴールで先制すると、前半のうちに福岡に退場者が出て、FC東京が落ち着いて勝利を手に入れた。

上写真=先制点を決めたマルセロ・ヒアンが、クロスを送った安斎颯馬[7]を最高の笑顔で迎える(写真◎J.LEAGUE)

■2025年9月23日 J1第31節(観衆:24,412人@味スタ)
FC東京 1-0 福岡
得点:(F)マルセロ・ヒアン

画像: ■2025年9月23日 J1第31節(観衆:24,412人@味スタ) FC東京 1-0 福岡 得点:(F)マルセロ・ヒアン

つないだ18本のパス

 ていねいではあるのだが、ボールを回すそのリズムは淡々。FC東京はキックオフから主導権を握り、相手の守備を崩そうと試みるが、5バックを敷くアビスパ福岡の懐に潜り込むことができなかった。

 その「緩」のリズムを「急」に変えたのが安斎颯馬だ。右サイドで受けると鋭くカットイン、左足でクロスを送った。その先にはマルセロ・ヒアン。ヘッドでゴール右に送り込んで、41分に先制に成功した。

 57秒間にわたって、8人の選手が、18本のパスをつなぎ、こじ開けたゴール。このチームの一つの理想が形になった。

 福岡にとって痛かったのは、ウェリントンが45+1分と45+3分に連続で警告を受けることになり、退場処分。1点を失った上に一人少なくなるダブルパンチを食らう形になった。

 さらには、後半にピッチに送り込んだナッシム・ベンカリファが右肩を痛めてプレー続行が不可能となり、55分にはシャハブ・ザヘディに交代せざるを得ないアクシデントにも見舞われた。

 FC東京は数的優位になって余裕が増し、慌てずにボールを動かした。66分には遠藤渓太、マルコス・ギリェルメ、橋本拳人を同時投入して活性化、主に右サイドから相手陣内深くに入っていった。

 福岡もザヘディのミドルシュートや藤本一輝の左からのシュートで脅かすが、チャンスの数が少なくゴールは遠かった。

 FC東京も追加点こそ奪えなかったものの、終始、優勢に押し切ってこのまま1-0で勝利。これで遅ればせながら今季初の3連勝として、順位も福岡を抜いた。


This article is a sponsored article by
''.