東京ヴェルディは15日、東京・味の素スタジアムでFC東京と対戦し、0−1で敗れた(J1第29節)。前半からチャンスがなかっわけではないが決めきれず、ノーゴールに終わる悔しい敗戦だった。森田晃樹は試合後、チャンスメークとシュートの質が足りないと自戒を込めて言った。

上写真=東京Vは何度かチャンスを作りながらも無得点に終わった。7番が森田晃樹(写真◎J.LEAGUE)

対照的だったフィニッシュワーク

 これで4試合連続ノーゴール。東京ヴェルディは今、点を取れないことで苦しんでいる。

 チャンスがなかったわけではない。敵陣にボールを運びクロスも供給。

 しかし、90分間、一度のネットを揺らすことができなかった。

「簡単に言っちゃえば質なんですけど、勝てるチームは、今日の長倉(幹樹)選手みたいにしっかり決める。そこは他のチームとの差、上位にいるチームだったり、勝てるチームを見ていると、やっぱり難しい試合でもそういう1本のチャンスをしっかり決めて勝っている。僕たちにはそこが今必要かなと思います」

 現状をこう分析したのは、キャプテンの森田晃樹だ。シュートに至るプロセスの部分で質が足らず、その結果、何とかシュートにつなげてもゴールにはならなかった。一方でダービーで相対したFC東京は、GKキム・スンギュのゴールキックをマルセロ・ヒアンが頭でつなぎ、走り込んだ長倉がシュート。FC東京も攻めあぐねていたのだが、巡ってきたチャンスを確実に決め切ったことで勝利をつかんだ。今の東京Vとは対照的なフィニッシュワークだった。

 ダービーに敗れたことで東京Vの順位は17位に後退。降格圏の18位・湘南ベルマーレとの勝ち点差は7ポイントとなっている。決して安穏としていられる状況ではない。

「今日も良い形でチャンスはあったと思いますけど、何回もサイドを突破して深くまで入り込んだりとか、あとはフリーでペナルティーエリア付近でボール持ってクロスとかもありましたが、ほとんど相手に当てていたし、クリアされている。そこはもう顕著に課題だと思います」

 課題は明確だ。森田も、そしてチームも、よりチャンスを増やし、より精度を高めることに心を砕いて進むしかない。トンネルの出口は次戦か、まだその先か。東京Vは次戦(20日)、ホームで岡山と対戦する。


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