上写真=マルセロ・ヒアンが最後にPKを決めて仲間も大喜び!(写真◎J.LEAGUE)
■2025年5月10日 J1第16節(観衆:24,837人@味スタ)
FC東京 1-0 神戸
得点:(F)マルセロ・ヒアン

神戸はGKの前川黛也が再三の好守
FC東京がついに今季初の連勝だ。90+13分の劇的な決勝点はマルセロ・ヒアンの2試合連続ゴールだった。
0-0のまま迎えた90+8分、GK波多野豪からのロングキックで仲川輝人が抜け出してシュート、こぼれ球を安斎颯馬が折り返したボールが神戸の本多勇喜の手に当たった。オンフィールドレビューの結果、ハンドの判定。このPKをマルセロ・ヒアンが落ち着いて左に蹴り込んで、1-0の勝利をもぎ取った。
FC東京は高宇洋が前節の脳しんとうの影響で欠場、ヴィッセル神戸はエースの大迫勇也がこの日もベンチスタートと、チームの戦い方の軸となる選手がともにいない中での展開。どちらにもボールが転がるような行ったり来たりの戦いになった。
序盤は、8位の神戸、16位のFC東京と、順位を反映させるかのように、ほぼ神戸が相手陣内に押し込んでプレーした。22分にエリキ、23分に扇原貴宏、25分に宮代大聖と連続してチャンスを迎えたが、GK正面、バー、GKのファインセーブと阻まれ、そのあとは、早くもオープンな展開に。
FC東京が27分に木村誠二のロングパスで右を抜け出した白井康介がドリブルシュートを放つ絶好機を迎えたが、神戸GK前川黛也が右足で止め、40分にエンリケ・トレヴィザンのスルーパスを受けたマルセロ・ヒアンが強引に持ち込んで狙うが、本多と広瀬陸斗が体をぶつけて威力を削いだ。
スコアが動かない展開で、神戸は59分と早々に大迫を投入。だが、後半最初のビッグチャンスをつかんだのはFC東京だった。63分、マルセロ・ヒアンが相手から奪ってドリブルで右へ突き進み、中央へ。走り込んだ佐藤恵允のシュートはまたもGK前川に防がれた。続けて66分には右サイドからマルセロ・ヒアンが強引に運び、角度のないところからシュートを放ったが、バーに阻まれた。
FC東京にはもう一つ、絶好機が訪れた。81分に自陣で奪ってカウンター、俵積田晃太が運んで左へ送り、安斎がカットインからシュート、GK前川が阻んだこぼれ球を俵積田が打ちきれなかった。
神戸は2度、ネットを揺らしたがどちらもオフサイド、FC東京も90+5分にマルセロ・ヒアンがゴールを割ったが、直前に仲川輝人の手に当たっていてゴールはならなかった。
そんなチャンスの数々の、最後の最後に劇的なゴール。FC東京が土壇場で勝ちきった。